製造業・工場のお仕事
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2024.03.12

機械エンジニアの年収相場は?収入アップを目指す方法も徹底解説!

パソコンの機械設計図を見ながら打合せをするウイルテックの機械エンジニアたち

機械エンジニアは、自動車・家電製品・工場設備などの設計や製造を行う職種です。当記事では、機械エンジニアの年収相場と仕事内容、年収アップを目指す方法と機械エンジニアの将来性について徹底解説しています。

エンジニア職は、自分の得意分野や強みを生かして働くことができます。自動車や工場設備の設計や開発に興味がある人には、機械エンジニアの仕事が向いています。
機械エンジニアを目指そうと考えている人は、年収や仕事内容など気になることはしっかり調べておきましょう。機械エンジニアからの転職を考えている人は、勤務形態別・地域別の年収目安や年収アップの方法をチェックした上で検討が必要です。

今回は、機械エンジニアの年収相場と仕事内容、年収アップを目指す方法と機械エンジニアの将来性について解説します。

そもそも「機械エンジニア」とは?

機械の図面を見ながら打ち合わせをするウイルテックの機械エンジニアたち

機械エンジニアとは、自動車・家電製品・工場設備などの設計や製造を行うエンジニア職です。「メカニカルエンジニア」「機械系エンジニア」などと呼ばれることもあります。

エンジニア職にはさまざまな種類があり、機械エンジニアはシステムエンジニアや他のエンジニアと混同されることもあります。

機械エンジニアとシステムエンジニアの違いは、下記の通りです。

機械エンジニア機械や製品の設計や製造に携わる
システムエンジニアプログラミング言語を用いて機器制御のシステムを作る

機械エンジニアは製品本体の製造に携わるのに対して、システムエンジニアは製品内部の仕組みを作ります。

また、機械エンジニアとひとくちに言ってもさらに種類分けされており、メインで行う仕事はその種類によって異なります。機械エンジニアの主な種類は、下記の通りです。

機械工学エンジニア●   自動車や家電製品などの製造を担当する
● 4大力学の知識が必須となる
機械設計エンジニア●   自動車や家電製品などの設計を担当する
● CADソフトやCAEを使用する
AI・ロボット開発エンジニア●   AI・ロボットの開発を担当する
●   4大力学の知識とAIに関する知識が求められる
金型設計・開発●   製造で使用する金型の設計と開発を担当する
●クライアントの要望をヒアリングする力が必要となる

機械エンジニアとして働くには、4大工学の知識や機械開発に関する知識が必要です。AI・ロボット開発エンジニアの場合は、ソフトウェアの知識やセキュリティに関する知識も求められます。

機械エンジニアの平均年収|勤務形態・地域別の年収も紹介!

お金を100円玉を積み上げている機械エンジニアの男性

厚生労働省のデータによると、機械エンジニアの平均年収は約606.2万円です。

参考:(出典:厚生労働省「機械設計技術者-職業詳細|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/262

ただし、ハローワーク求人統計データにおける機械エンジニアの月収は約27.7万円であり、年収に換算すると約332.4万円となります。初年度から600万円以上の年収を目指せるわけではないため注意しましょう。

また、実際の年収は具体的な業種や勤務形態、地域によっても大きく異なります。希望する業種や働き方、勤務地域に該当する平均年収をチェックしましょう。

ここでは、勤務形態別・地域別の平均年収を詳しく解説します。

【勤務形態別】機械エンジニアの平均年収

機械エンジニアの主な勤務形態は、正社員・派遣社員・パート・アルバイトです。機械エンジニアは正社員として働く人が圧倒的に多く、パート・アルバイトの求人は少ない傾向にあります。

勤務形態別の機械エンジニアの平均年収・平均時給は、下記の通りです。

正社員約473万円(年収)
派遣社員約2,100円(時給)
パート・アルバイト約1,060円(時給)

(出典:求人ボックス「機械エンジニアの仕事の平均年収は473万円/平均時給は1,060円!給料ナビで詳しく紹介」/https://xnpckua2a7gp15o89zb.com/%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E3%82%A8%E3%83%B3%
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正社員の年収幅は約333万~881万円、派遣社員の時給幅は1,434~2,909円、パート・アルバイトの時給幅は956~1,241円です。業種や年齢によって平均年収に大きな開きがあることが分かります。

機械エンジニアの平均年収を年齢別に比較した場合、30歳後半から年収が増加し50代でピークを迎えるケースが多く見られます。

【地域別】機械エンジニアの平均年収

エリア別の機械エンジニアの平均年収は、下記の通りです。

北海道・東北地方約426万円
関東地方約480万円
東海地方約459万円
甲信越・北陸地方約439万円
関西地方約471万円
中国地方約441万円
四国地方約455万円
九州地方約423万円

(出典:求人ボックス「機械エンジニアの仕事の平均年収は473万円/平均時給は1,060円!給料ナビで詳しく紹介」/https://xnpckua2a7gp15o89zb.com/%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E3%82%A8%E3%83%B3%
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エリア別に比較すると、関東・関西・東海地方の順に平均年収が高いことが分かります。一方、北海道・東北・九州地方は、平均年収が低い傾向にあります。

主要地域別の機械エンジニアの平均年収は、下記の通りです。

宮城県約455万円
東京都約528万円
神奈川県約524万円
愛知県約466万円
大阪府約479万円
兵庫県約499万円
福岡県約450万円

(出典:求人ボックス「機械エンジニアの仕事の平均年収は473万円/平均時給は1,060円!給料ナビで詳しく紹介」/https://xnpckua2a7gp15o89zb.com/%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E3%82%A8%E3%83%B3%
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関東地方の機械エンジニアの平均年収は約480万円であるのに対して、東京都・神奈川県はともに500万円以上で平均より高い給料水準となっています。エリアの平均年収以上に稼ぎたい場合は、主要地域に絞り込んで求人を探すのがポイントです。

機械エンジニアの年収は高い?

製造業で活躍するその他の設計・開発職には、「建築設計技術者」「システムエンジニア(組込み、IoT)」「CADオペレーター」などもあります。

機械エンジニアの年収は、製造業全体の年収水準と比較するとやや高いと言えます。

機械エンジニア以外の設計・開発職の平均年収は、下記の通りです。

建築設計技術者約620.4万円
システムエンジニア約550.2万円
CADオペレーター約461.8万円

参考:(出典:厚生労働省「建築設計技術者-職業詳細|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/20

参考:(出典:厚生労働省「システムエンジニア(組込み、IoT)-職業詳細|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/315

参考:(出典:厚生労働省「CADオペレーター-職業詳細|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/25

建築設計技術者は、オフィスビル・工場・住宅などの建築物の調査や設計を行う仕事です。建築設計技術者の平均年収は、機械エンジニアより高い傾向にあります。

システムエンジニアは製品のシステム設計を行い、CADオペレーターはCADを操作して建築物・自動車・産業機械などの設計を行います。機械エンジニアと比較すると、平均年収は低いことが特徴です。

機械エンジニアの仕事は高度な専門スキルが求められるため、システムエンジニアやCADオペレーターより年収が高くなりやすいと言えます。ただし、製造業は経済状況の影響を受けやすく、必ずしも平均に近い年収が得られるとは限りません。

機械エンジニアの仕事内容

手の上に機械の歯車(映像)がのっている様子

機械エンジニアの仕事は、機械や製品の設計から評価まで、下記の5つの工程に分けられます。

●概念設計
●基本設計
●詳細設計
●生産設計
●試作・性能評価

機械エンジニアの求人募集は、工程別に行われる場合があります。転職後に「イメージしていた仕事と違った」「仕事内容が自分には合わない」などのミスマッチが起こらないように、具体的な仕事内容を把握しておきましょう。

ここからは、機械エンジニアの仕事内容を工程別に詳しく解説します。

概念設計

精密機械や大型機械など、すべての機器の製造において概念設計が必須です。概念設計では、クライアントからの要望と市場のニーズを考慮して、機械や製品のコンセプトや具体的な用途を決定します。
「再生資源を活用して環境へ配慮した製品にしたい」「樹脂を使って軽量化したい」など、クライアントの要望はさまざまです。コンセプトや用途が決まったら、使用する技術・部品・素材などを検討します

クライアントへのヒアリングやチームスタッフとの連携が重要となるため、機械エンジニアにはコミュニケーションスキルが求められます。

基本設計

基本設計は、概念設計で決まったコンセプトや製品イメージをもとに設計図を作成する工程です。設計図とあわせて実際に使用する部品の寸法や接続方法も決定します。

設計図の書き起こしには、CADなどの製図ソフトが用いられるのが一般的です。さらに、CAMやCAEを使って解析とシミュレーションを行います。必要に応じて改良や修正を繰り返し、設計内容に問題がなければ次の工程に進みます。

詳細設計

詳細設計は、基本設計の内容と現実のすり合わせをして細かい部分を決める工程です。

実際の製造で考えられる要素を洗い出し、問題なく製造できる状態にして仕様を確定させます。詳細設計の段階で試作品を製作して、安全性や強度などを確認する場合もあります。

仕様や構造は詳細設計で最終決定となるため、安全性・コスト・強度はしっかり確認しましょう。また、クライアントの要望を十分に満たしているかどうかの確認も必須です。

生産設計

生産設計では、実際に工場で量産するにあたって必要となる設計図を作成します思い描く機械や製品を生産するために欠かせない工程です。

生産設計で最終決定が必要な主な項目は、下記の通りです。

●使用する機械や技法
●使用する素材や部品
●加工や組み立ての指示
●生産ペース

生産設計の内容によっては、工場の生産ラインの新設や試作機器の調達が必要となる場合があります。

試作・性能評価

試作・性能評価は、生産設計に沿って試作品を製作して性能を確認する工程です。

「製造工程に問題がないか」「製品の性能が基準を満たしているか」などを検証し、問題があれば生産設計に修正を加えて再度試作品を製作する必要があります。

最後に性能評価試験を行い、製造工程や製品の品質に問題がないと判断された場合のみ量産が可能です。

機械エンジニアが年収アップを目指すためには?

大型機械の図面を指さす機械エンジニアの男性
(パソコン、手帳、ヘルメット、スケール、分度器)

機械エンジニアが年収アップを目指すには、キャリアアップやスキルアップを図ったり条件の良い企業へ転職したりする方法があります。

仕事への向き合い方の見直しや将来を見据えた行動によって、年収アップを目指すことは可能です。

ここからは、機械エンジニアが年収アップを目指すための方法を3つ紹介します。

企業に長く勤めてキャリアアップを図る

同じ企業に長く勤めると、キャリアアップにより年収を上げることが可能です。

機械エンジニアの年収には、実績と経験が大きく影響します。長く同じ職場で働くことは、職場内やクライアントからの信頼獲得にもつながります。

単に長く勤めるのではなく、さまざまな分野への理解を深めることで、能力を高めて社会的地位のあるポジションを狙いやすくなるでしょう。

「将来的に希望の年収額を達成したい」「今の職場のままで年収アップを実現したい」という人は、キャリアアップにつながるアクションを起こす必要があります。

スキルアップを図り業務の幅を広げる

機械エンジニアの仕事は、工程ごとにさまざまなスキルが必要です。スキルアップを図ることで、業務の幅が広がり基本給アップを狙いやすくなります。

機械エンジニアがスキルアップのために習得すべきスキルは、次の3つです。

●電気・電子工学の知識
●論理的思考
●コミュニケーション能力

電気・電子工学の知識は、電子デバイスの設計と情報処理、電力供給と電力インフラに関する知識です。電気エンジニアに必要な知識ではあるものの、関連の深い分野であるためスキルアップにつながります。

また、問題の解決策を考えるには、論理的思考とコミュニケーション能力が必要です。

機械エンジニアが取得しておくと良い資格は、下記の5つです。

●技術士
●機械機械設計技術者試験
●CAD利用技術者試験
●機械・プラント製図技能士
●危険物取扱試験

機械系の業務に役立つ資格は、取得しておくと年収アップにつながります。資格手当が受けられる企業もあるため、より条件の良い企業への転職にも役立つ可能性があります。

より高い収入を得られる企業へ転職する

年収水準が高い企業への転職も、年収アップを目指す方法の1つです。

働いている職場の年収水準に不満がある場合やキャリアアップが望めない場合は、今より条件が良い職場への転職も検討してみましょう。

今よりも高い収入で働ける職場を見つけるには、経験や実績をうまくアピールすることがポイントです。ただし、年収はアップしても福利厚生や働き方がマッチしないケースもあるため、信頼できる求人サイトを利用して転職を目指しましょう。

機械エンジニアの将来性

ウイルテック機械エンジニアの男性

機械エンジニアは、機械や製品の製造全般に関わる仕事であり、活躍する領域が広いことが特徴です。AIの発展により将来的にさまざまな仕事が奪われると言われる中、機械エンジニアの需要は今後も安定が見込まれます。

機械エンジニアが大きな需要を見込める主な理由は、以下の通りです。

デジタルの発展によるIT関連の需要拡大
デジタルの発展により、社会のIT関連の需要は年々高まっています。自動車・医療機器・電子機器などの需要が高まることで、機械や製品の製造に関わる機械エンジニアの仕事も増加すると考えられます。
●IT人材不足の深刻化 少子高齢化による人材不足の深刻化は、日本にとって大きな問題です。機械エンジニアやIT系の業種も例外ではなく、IT関連の需要が拡大する一方で人材の需給ギャップが起こっています。

IT関連の需要が拡大しIT人材が必要となることから、機械エンジニアは今後も将来性が期待できる分野と言えるでしょう。

まとめ

機械エンジニアの平均年収は、関東・関西地方が高い傾向にあります。機械エンジニアの勤務形態は正社員が多く、派遣社員やパート・アルバイトの求人は少ないことが特徴です。

機械エンジニアが年収アップを目指すには、同じ企業に長く勤めてキャリアアップを図ったり、スキルアップにより業務の幅を広げたりする方法があります。また、より条件が良い企業への転職も効果的です。

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