転職 How to
転職 How to
2024.09.05

開発エンジニアとは?主な8つの職種・仕事内容・求められるスキルも

開発エンジニアとは?主な8つの職種・仕事内容・求められるスキルものイメージ画像‐プログラムのソースコードが書かれた上に男女の人形が置かれている図

近年、開発エンジニアの重要性は高まっています。当記事では、開発エンジニアの概要から主な職種ごとの仕事内容、必要なスキル、さらに将来性まで徹底解説しています。開発エンジニアを目指す方や興味のある方はぜひ参考にしてください。

現代社会において人々の生活を支えているのが、日々進化するIT技術です。その中で、システムやアプリケーションの開発を手掛ける「開発エンジニア」の重要性はますます高まっています。

しかし、開発エンジニアとひとくちに言っても、職種ごとに求められるスキルや役割はさまざまです。

そこで今回は、開発エンジニアの概要から主な職種ごとの仕事内容、必要なスキル、さらに将来性まで解説します。開発エンジニアを目指す方や興味のある方はぜひ参考にしてください。

開発エンジニアとは?

開発エンジニアとは?のイメージ写真‐ノートパソコンを操作しながらプログラミングを行っている男性の開発エンジニア。

開発エンジニアとは、さまざまなシステムやソフトウェアを設計・開発する専門職です。日常生活に欠かせない交通機関のシステムやスーパーのレジシステム、Webサイトや各種アプリケーション、自動運転技術など、多岐にわたる分野で活躍しています。

開発エンジニアは、「技術と創造力を生かして新たな価値を生み出す」という重要な役割を担うことが特徴です。Webエンジニアやシステムエンジニア、組み込み系エンジニアなどと呼ばれることもあります。

開発エンジニアの役割

開発エンジニアの役割は、主に「設計」と「プログラミング」の2つに大別されます。

●設計

設計とは、システムやアプリケーションの基盤を作るプロセスです。クライアントの要望を詳細にヒアリングし、必要な機能や仕様を整理して、設計書としてまとめます。この設計書は、開発の全体像を明確にし、開発過程での誤りや無駄を最小限に抑えるために非常に重要です。設計段階での精度が、プロジェクト全体の成功を左右します。

●プログラミング

プログラミングは、設計書に基づいて実際にシステムやアプリケーションを構築する作業です。プログラマーが設計書に従ってコードを書き、システムが正常に機能するようにプログラムを組み立てます。また、作成したプログラムが期待通りに動作するかどうかをテストし、必要に応じて修正を行わなければなりません。プログラミングは、設計と同様に、システムの品質を確保するための重要なステップです。

開発エンジニアによって開発されるシステム

開発エンジニアとひとくちに言っても、その仕事内容は活躍する分野によって大きく異なります。一般的に、インフラ系・業務系・組み込み系の3系統に区分され、それぞれ異なるシステムの設計・開発に従事します。

それぞれのシステムが何を対象としているのかを理解することは、開発エンジニアを目指す上で大切です。開発エンジニアが手がける代表的なシステムは、下記の通りとなっています。

●インフラ系システム

インフラ系システムは、ネットワークやサーバー、データベースなど、情報通信技術の基盤を支えるシステムです。インターネットや企業内ネットワーク、クラウドサービスなどの動作を支える役割を果たします。たとえば、データセンターの構築や管理、通信ネットワークの設計・運用などが代表的です。

高い信頼性とパフォーマンスが求められるため、専門的な知識と経験が求められます。

●業務系システム

業務系システムは、企業や官公庁などで業務を効率化・自動化するために使用されるシステムです。業務の効率化を図るとともに、データの正確性やセキュリティを確保するために開発されます。たとえば、売上管理システムや勤怠管理システム、顧客管理システムなどが代表的です。

開発には「Java」や「C#」、「.NET」といったプログラミング言語が多く使用されます。

●組み込み系システム

組み込み系システムは、特定の機械や装置に組み込み、その機能を制御するためのシステムです。限られたリソースで効率的に動作することが求められるため、最適化が重要なポイントとなります。たとえば、自動車のエンジン制御システムや、家電製品の制御プログラム、自動運転技術などが代表的です。

開発には「C」や「C++」、「Java」といったプログラミング言語が多く使用されます。

開発エンジニアとインフラエンジニアの違い

開発エンジニアと混同されがちなエンジニアとしてよく挙げられるのが、インフラエンジニアです。両者はともにIT業界において重要な役割を果たしていますが、その仕事内容は異なります。

開発エンジニアは主にソフトウェアやシステムの設計・開発を担当し、ユーザーが直接使用する製品を作り上げる仕事です。一方、インフラエンジニアは、サーバーやネットワークの設計・構築・保守などを担当し、ITインフラの基盤を支える仕事をします。

たとえば、開発エンジニアが「電車や自動車」を作るのに対し、インフラエンジニアは「線路や道路」を作る役割を担っています。両者は異なる役割を持ちながらも、相互に補完し合う存在です。

開発エンジニアの主な職種8選|それぞれの仕事内容も

開発エンジニアの主な職種8選|それぞれの仕事内容ものイメージ写真‐パソコンに向かって仕事をする開発エンジニアの男性

開発エンジニアには、さまざまな職種が存在します。いずれも、異なる分野で専門的なスキルを生かし、多様なシステムやアプリケーションの開発に取り組むのが仕事です。

ここからは、開発エンジニアとして働く代表的な8つの職種と、実際に担当することの多い業務内容を紹介します。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書に基づいて、実際にプログラムを組む役割を担います。プログラマーの主な業務は、コーディングとデバッグ作業です。プログラミング言語の習熟度が求められ、案件ごとに異なる言語を使用することも少なくありません。

プログラマーのスキルは、幅広いシステム開発に不可欠であり、コードの品質がシステム全体の動作に直接影響を与えます。ネットワークやサーバー、データベースなどの知識もあるとなおよいでしょう。

システムエンジニア

システムエンジニア(SE)は、クライアントの要望に基づいてシステムを設計・提案し、開発からテストまでを管理します。いわば、プロジェクト全体の進行を計画・推進するオールラウンダー的な役割を担う職種です。

クライアントとのコミュニケーション能力や論理的な思考力、文書作成能力が求められます。設計段階での判断がプロジェクトの成否を左右するため、非常に重要なポジションです。職場によってはプログラマーの業務を一部兼ねるケースもあります。

アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、Webアプリやスマートフォンアプリ、業務系アプリケーションなどを開発する職種です。これらのアプリケーションは、ユーザーが日常的に使用するものであり、ユーザビリティやセキュリティ、性能が重視されます。

アプリケーションエンジニアには、ソフトウェア開発の知識だけでなく、ネットワークやハードウェアに関する幅広い知識が欠かせません。アプリケーションの全体的な使い勝手を考慮しながら設計・開発を行う必要があります。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接目にしたり触れたりするウェブサイトやアプリケーションの画面部分を設計・開発する職種です。UI/UXデザインを形にする役割を担い、「HTML」や「CSS」、「JavaScript」などのフロントエンド技術を駆使して、使いやすく視覚的にも魅力的なインターフェースを構築します。

また、デザインに対する理解やセンスも必須です。フロントエンドエンジニアは、ユーザー体験を向上させるために重要な役割を果たします。

サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアは、システムの裏側で動作するサーバーやデータベースの設計・開発を担当する職種です。バックエンドエンジニアとも呼ばれます。彼らの仕事は、ユーザーの要求に応じてデータを処理し、適切な情報を返すシステムを作り上げることです。

主に「Java」や「Python」、「C#」などのプログラミング言語を使用し、データベースとの連携やAPIの設計も行います。サーバーサイドエンジニアは、システムの安定性とパフォーマンスを維持するために欠かせない存在です。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、自動車や家電、産業機器などに組み込まれるソフトウェアの開発を担当する職種です。組み込みシステムは、特定の機能を実現するためにハードウェアに密接に結びついています。

また、一度製品が完成して市場に出ると、基本的に修正が効きません。そのため、あらゆる状況に柔軟に対応できるプログラムの作成が必須です。組み込みエンジニアは、製品が安定して動作するように設計・開発を行い、市場に出る前に徹底したテストを行います。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアは、コンピューターゲームやアプリゲームの開発に特化したエンジニアです。ゲームのプログラミングやグラフィックの処理、サウンドの統合など、ゲームがスムーズに動作するようにシステム全体を構築します。

また、オンラインゲームの場合は、ネットワークの設計やサーバー管理も行うケースが大半です。ゲームエンジニアには、高度なプログラミングスキルだけでなく、創造力と問題解決能力も求められます。

AIエンジニア

AIエンジニアは、人工知能(AI)を活用したシステムやアプリケーションを開発する専門職です。機械学習やディープラーニングといった技術を用いて、データ分析や自動化システムの構築を行います。

AIエンジニアは、プログラミングスキルだけでなく、統計学や数学の知識も求められるため、専門性の高い職種です。AI技術の目覚ましい進化に伴い、AIエンジニアの需要は今後も増加すると予想されており、将来性が非常に高い職種と言えます。

開発エンジニアに求められるスキル

開発エンジニアに求められるスキルのイメージ写真‐男性の手のひらの上にあるiPadの画面から、SKILLSの白文字と虫めがねやメールの絵が浮かび上がっている図

開発エンジニアとして成功するためには、基本的なプログラミング能力に加え、コミュニケーション能力や論理的思考力など、多様なスキルが欠かせません。すべてを完璧にする必要はないものの、いずれも仕事の幅が広がり、プロジェクトを効率的に進められるスキルです。

以下では、開発エンジニアに求められる代表的なスキルを5つ紹介します。

論理的思考力

論理的思考力は、開発エンジニアにとって基本的かつ重要なスキルです。プログラムの設計やコーディング、バグ修正などの工程では、問題を明確にし、適切な解決策を導き出す力が求められます。

クライアントへの提案やチームメンバーとのコミュニケーションにおいても、論理的に考える力は不可欠です。論理的に物事を整理し、複雑な問題に対しても効率的かつ段階的に対応する力が、エンジニアとしての価値を高めるでしょう。

プログラミング能力

プログラミング能力は、開発エンジニアとしての基盤となるスキルです。案件に応じて適切なプログラミング言語を選択し、効率的にコードを書く能力が欠かせません。たとえば、Web開発では「JavaScript」や「PHP」、バックエンド開発では「Java」や「Python」、AI関連では「Python」がよく使用されます。

実際にコードを書く機会が少ない職種であっても、プログラミングの基本的な理解は必須です。幅広いプログラミング言語に精通していると、さまざまなプロジェクトに対応でき、キャリアの幅が広がるでしょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、開発エンジニアがプロジェクトを成功させるために必要なスキルです。クライアントとの打ち合わせや要件定義の場面では、相手の意図を正確に把握し、それを設計や開発に反映させなければなりません。

チーム内での円滑な情報共有や、トラブル発生時の迅速な対応にも、コミュニケーションを円滑に行う能力が求められます。特に、技術的な内容を非技術者に分かりやすく伝えるスキルは重要です。また、メールやチャットツールを使ったコミュニケーションでも、正確に情報を伝達する力が欠かせません。

プレゼンテーション能力

プレゼンテーション能力は、エンジニアが自分のアイデアや提案を効果的に伝えるために必要なスキルです。クライアントやプロジェクトメンバーに対して、システムの設計や進捗状況を説明する際に、論理的かつ分かりやすく伝える力が求められます。特に、クライアントに対してプレゼンテーションを行う場合は、専門的な技術用語を使わずに、相手の理解を得られる表現力が重要です。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、プロジェクト全体の進行を管理し、納期や予算を守るために必要なスキルです。開発エンジニアがリーダーやマネージャーとしての役割を担う場合、プロジェクトメンバーのタスク管理や進捗確認、リスク管理などが求められます。

マネジメントスキルがあれば、複数のチームを効果的に統率し、プロジェクトを成功へと導くことが可能です。

開発エンジニアの将来性

開発エンジニアの将来性のイメージ画像‐滑走路に→に向かってTHEFUTUREと白文字で書かれている図

開発エンジニアは、非常に高い将来性が見込まれる職種です。特に技術革新が急速に進むIT分野では人材不足が続いており、今後も高い需要を維持すると予測されています。

ただし、IT業界は進化のスピードが速く、新しい技術が次々と登場する世界です。そのため、開発エンジニアとして安定したキャリアを築くには、常に自己研鑽を続けなければなりません。新たな知識や技術を習得し、成長し続けるエンジニアは、幅広い業界で必要とされるでしょう。

まとめ

開発エンジニアは、システムやアプリケーションの設計・開発を通じて、現代社会のさまざまな分野で重要な役割を果たしています。職種によって求められるスキルは異なりますが、いずれも将来性は高く、自身の能力を磨くことでよりキャリアの可能性が広がるでしょう。

これから開発エンジニアを目指す方は、自分に合った職種やスキルを見極めることが大切です。ウイルテックが運営する求人サイトの「WILL+(ウイルタス)」では、エンジニア向けの求人情報を多数ご紹介しています。是非ご活用ください。

すぐに働きたい方や転職活動中でお仕事を探している方は、下の【お仕事を探す】ボタンから、自身のご希望の条件に合うお仕事を探してご応募ください。

折り返し担当者からご連絡いたします。

今すぐには転職を考えていないけれど良い条件の転職先があれば検討したい方は、下の【エントリー】ボタンをクリックし、必須項目を入力して送信してください。折り返し担当者からご連絡いたしますので、ご希望の条件や転職時期などご相談ください!

ウイルテックでは、専任のキャリアアドバイザーが在籍していますので、転職やキャリアに関するアドバイスを提供できます。また、ジョブポスティング制度も整っており、キャリアアップやスキルアップを目指す方におすすめです。

新しいキャリアに挑戦したい方は、ぜひウイルテックにご連絡ください。一緒に素晴らしいスタートを切りましょう!どうぞお気軽にご連絡ください!