転職で手に職をつける!おすすめの仕事一覧とメリットを解説
「手に職をつける仕事」「手に職がつく仕事」とは、特定の資格や特殊なスキル・技術が必要とされる仕事のことです。この記事では、新たにスキルを身につけたいと考えている方に向けて、手に職をつけるメリットやおすすめの仕事一覧、実際に仕事に就くための具体的な方法について解説します。
目次
そもそも「手に職をつける」仕事とは?
「手に職をつける仕事」とは、特定の技術や知識、経験が必要とされる専門的な仕事のことです。具体的には、以下のような仕事があります。
- 資格が必要な職種
- スキルや技術が必要な職種
- 知識・経験・実績が必要な職種
手に職があればスキル・経験・実績により、会社に依存せずに自立して働くことが可能です。手に職をつける仕事には、資格が必要な職種も存在しますが、すべての職種が資格を必須とするわけではありません。資格の有無は1つの要素ですが、それだけではなく、業務で活用可能なスキルがあるかどうかも重要です。
手に職をつける3つのメリット
手に職をつけることには、さまざまなメリットがあります。具体的なメリットは、次の3つです。
- 就職・転職しやすい
- 収入アップが期待できる
- 学歴に左右されない働き方を選択できる
手に職をつけるメリットを理解することは、自分自身のキャリアパスを計画し、自分の能力やスキルを最大限に活用するための基盤になります。1つずつ詳しくみていきましょう。
1.就職・転職しやすい
専門性の高い知識や資格を保有していると、就職や転職時に有利に働くことがメリットの1つです。求人情報をみると、「実務経験〇年以上」や「〇〇資格を持っている方は優遇」といった表現がよく記載されていることがあります。
企業は、未経験者か経験者のどちらかを採用する際、他の条件が同等であれば、経験者を採用する傾向があります。とくに中途採用では、即座に業務に取り組める能力が求められるため、専門的なスキルを持っていることは強力なアピールポイントだといえるでしょう。
また、 専門的なスキルを持つことで、リストラのリスクを減らし、仕事のやりがいを高めることができます。会社に依存しない生活を送ることで、人生への安定感と満足度を高めることができます。とくに女性は、結婚や妊娠を機に仕事を辞めることもありますが、手に職をつけていれば、仕事復帰後の就職や転職がスムーズに進みやすくなるでしょう。
2.収入アップが期待できる
高度なスキルや知識が求められる職業は、高い収入を得られる可能性があり、収入アップを期待できます。一般的な会社員の給与は、役職や勤続年数などに基づいて決定されることがほとんどです。
一方、高度なスキルや知識が求められる職業の場合、その希少性から企業は高い給料や良好な労働条件を提示して優秀な人材を確保しようとします。つまり手に職を持つことで、社会の需要に応じて自分の価値を決定できるようになり、大幅な収入アップを目指すことが可能です。
その結果、自分のスキルや能力により安定した収入を得ることができるようになり、企業に依存せずに自分らしく働けます。これは、自分自身のキャリアを自分でコントロールできるという大きなメリットといえるでしょう。
3.学歴に左右されない働き方を選択できる
伝統的な大企業では、一流大学の卒業生でなければ昇進が難しいという風潮がいまだに存在します。また、特定の大学出身者による学閥の形成もみられます。
しかし、専門性が高い職業では、学歴よりも技術力や実績が重視されることは多いです。需要が高く、希少性のあるスキルを持つ人材は、企業から求められやすくなり、学歴に影響されない働き方を選択しやすいでしょう。
さらに、高度な技術を習得し、実績を積み重ねることで、努力次第ではさらに上を目指すこともできます。具体的には、副業につながったり、会社に所属せずにフリーランスとして活動したりすることもできるでしょう。
手に職をつける!おすすめの仕事一覧
特別な資格を必要としない仕事、独立開業を目指せる仕事など、手に職をつけて働く仕事をご紹介していきます。具体的なおすすめの仕事は、以下のとおりです。
- ITエンジニア
- Webデザイナー
- Webマーケター
- 医療事務
- 看護師
- 介護福祉士
- CADオペレーター
- ファイナンシャルプランナー
- 行政書士
- 税理士
- 社会保険労務士
1つずつ詳しくみていきましょう。ご紹介するおすすめの仕事を参考に、自分がどのようなスキルを身につけたいのか、どのような仕事に興味があるのかを明確にしてみてください。
ITエンジニア
ITエンジニアは、IT分野の専門知識とスキルを持つ技術者で、日々進化するIT業界で高い需要がある職業です。ITエンジニアは、その専門領域により細分化されており、主な職種には以下が挙げられます。
- システムエンジニア
- プログラマー
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- セキュリティエンジニア
ITエンジニアとして働くために必須の資格はとくにありません。IT業界は常に人材不足であり、未経験者でも応募可能な求人が多いという特徴があります。
さらに、在宅勤務が可能な求人も多く、自宅で働きたい方にも適しています。ただし、在宅やリモートでの勤務が可能になるためには、自身の専門領域で一定レベル以上のスキルが必要であることに注意してください。
Webデザイナー
Webデザイナーは企業や官公庁、個人からの依頼に基づき、Webページをデザインする仕事です。仕事をするうえで必須となる資格はとくにありません。
クライアントの要望に応じて、サービスの魅力が伝わるようなサイトの構造やデザインを作成します。そのためには、デザインスキルはもちろん、ツールの使い方やHTMLの知識が必要です。しかし、基本的な知識は数ヶ月で習得可能なため、未経験者でも挑戦しやすい仕事です。
専門的なスキルを身につけるほど需要は高まり、将来的に独立を目指す方にも適している職業といえるでしょう。パソコンとインターネット環境があれば、自宅で働くことも可能で、副業としても人気のある職業です。
Webマーケター
Webマーケターは、Webサイトの最適化を追求する専門職です。実務経験や過去の成果が重視されますが、特定の資格は必要ありません。
Webマーケターの業務範囲は広く、自社サイトのSEO、Web広告の運用、オウンドメディアの企画・運営、記事の執筆などが含まれます。マーケティングの知識に加えて、HTMLやデータ分析のスキルを持つと、その付加価値はいっそう高まります。
Webマーケターの特徴は、常に数値による成果を求められることです。Webマーケティングの業務は、目標や成果が明確な数値として表現されるため、常に新たな仮説の設定と改善策の実行をする必要があります。そのため、「Webマーケティングを通じて自社の業績を向上させたい」「数値の改善にやりがいを感じる」人に向いている職業といえるでしょう。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックにおける受付業務、カルテの管理、医療費や診療報酬の計算などを担当する職業です。病院では、保険が適用される診療から適用されない診療まで、さまざまな料金支払い方式が存在し、複雑な計算が必要です。また、法改正などにより診療報酬の計算式が変わることもあるため、継続的な学習が求められます。
しかし、医療事務は事務職であるため、医師や看護師のように体力を大きく消耗することはありません。さらに、病院は全国に存在していることから、一度資格を取得し実務経験を積めば全国どこでも働くことが可能です。
医療事務の仕事に就くために、特定の資格は必要ありません。ただし、資格を持っているほうが就職活動がスムーズに進み、仕事を始めやすいでしょう。
看護師
看護師は、医療福祉分野で高い需要があり、安定した収入が見込める職業です。医療の高度化と社会の高齢化に伴い、その需要はさらに高まっています。
看護師の主な業務は、医師の診察に基づいた診療や治療のサポートを行うことです。リハビリスタッフや医療事務員など、病院内の他の専門職と連携して働くため、広い医療知識と優れたコミュニケーション能力が必要とされます。
看護師になるためには、国が認定した大学、短期大学、専門学校、または看護師学校を卒業し、看護師の国家試験に合格することが必要です。
介護福祉士
介護福祉士は、高齢化社会が進む中で、人材不足が深刻な問題となっている職業です。AIやロボット技術が進歩しても、福祉や介護のような高度なサービススキルを必要とする職種は、その代替が難しいと考えられているためです。
主な業務内容は、高齢者や身体に障がいがある方々への生活支援で、食事、睡眠、トイレなどの日常生活動作の援助を行います。また、介護が必要な人の家族からの相談に応じ、生活に関するアドバイスも行います。
介護福祉士になるためには、社会福祉専門職としての介護に関する国家資格の取得が必要です。しかし、未経験から始めて働きながら資格取得を目指す道もあり、未経験者でも挑戦しやすい職業といえるでしょう。
CADオペレーター
CADオペレーターは、建築士が作成した設計図面をCADデータに起こしていく専門職です。CADとは「Computer Aided Design」の頭文字をとったもので、コンピュータを用いて設計できるツールをさします。
特定の資格は必須ではありませんが、CADソフトの操作スキルや業界特有の知識がなければ、就職や転職は難しいでしょう。ハローワークの職業訓練を利用することで、資格を取得できます。
最近では新しいCADソフトが登場しており、BIMやCIMに対応できるスキルを持つと、需要が高まります。CADオペレーターの仕事は、「ものづくり」に挑戦したいと考えている方におすすめです。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、お金に関する専門的な知識を活用して資金計画を策定する財務のプロフェッショナルです。具体的には、個人や中小企業からの相談に応じて、資産情報を詳細に分析し、ライフイベントに合わせた資金計画を立て、資産設計に関するアドバイスを提供します。
ファイナンシャルプランナーには、国家資格のFP技能士(1~3級)や民間資格のAFP・CFPなど、さまざまな資格があります。資格が必須ではありませんが、2級(AFP)以上の資格を持っていると、就職や転職の際に有利となることが多いでしょう。
行政書士
行政書士は、官公庁への書類の作成・提出、行政不服申立ての代行、遺言書や契約書などの権利義務に関する書類の作成などを担当する専門家です。行政書士の業務は書類作成だけにとどまらず、新たな事業所やビジネスの設立に伴うコンサルティングや許認可手続の一貫したサポートなど、幅広い分野で活動できます。
行政書士の国家試験は難易度が高く、例年の合格率は約10~15%です。そのため、資格取得を目指す場合は、少なくとも500時間以上の学習時間を確保し、十分な準備を行う必要があります。試験の難易度は高いですが、資格を取得すれば独立開業することも可能です。
税理士
税理士は、税理士法に基づく国家資格を持つ税務の専門家です。税務に関する代行業務や税務書類の作成、税金に関する相談対応など、独占的な業務を担当します。
税理士の主なキャリアパスとしては、税理士法人や会計事務所での勤務のほかに、一般企業での経理・財務関連業務もあります。安定した給与とともに、企業内での経験を積むことで事業の内面を深く理解できるため、将来的に独立を目指す方にとって非常に有益な経験になるでしょう。
税理士の資格取得は難易度が高く、例年の合格率は約15~20%です。また、税理士として名乗るためには、税理士試験に合格するだけでなく、2年間の実務経験を積んだうえで登録することが必要です。この2つの条件により、正式に税理士として活動できます。
社会保険労務士
社会保険労務士は、社会保険労務士法に基づく国家資格を持つ、労務や社会保険に関する専門家です。独占業務があり、独立開業が可能な職業です。仕事内容には、以下のようなものがあります。
- 社会保険(健康保険や年金)の手続
- 労務管理の相談や指導
- 年金相談
- 紛争解決手続の代理
上記のように、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に対応するなど、業務範囲は広範にわたります。また、社会保険労務士試験の受験資格は、学歴、実務経験、国家試験の合格の3つに分けられ、それぞれ特定の条件を満たすことが必要です。
手に職がつく仕事をする方法
手に職がつく仕事をするための代表的な方法は、スクールに通うか、自己学習を通じて資格を取得することが挙げられます。資格は、一定レベル以上のスキルや知識を保証するもののため、とくに国家資格などの権威ある資格は、就職や転職活動において有利に働くでしょう。
ただし、資格取得には時間がかかり、資格取得そのものが目的になりがちです。資格が必須でない職種では、実際に働きながらスキルを身につけるという選択肢もあります。なかには、未経験者を採用し、外部研修などを通じてスキルアップを支援する企業も存在します。
ITエンジニアについては別コラムでもご紹介しております。ご興味のある方は是非ご一読ください。
ITエンジニアの種類15種を紹介!仕事内容をわかりやすく解説
ITエンジニアに向いている人の特徴とは?仕事で活かせるスキルも紹介
まとめ
手に職をつけることは、就職・転職しやすい、収入アップが期待できる、学歴に左右されない働き方ができるなど、魅力的なメリットが多くあります。手に職をつける方法や手順は、資格を取得する、働きながらスキルを身につけるなどさまざまです。ぜひ本記事を参考に、自分に合った形で手に職をつけていきましょう。
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