IT-情報技術系
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2023.11.07

ITエンジニアの種類15種を紹介!仕事内容をわかりやすく解説

スケジュール調整している女性ITエンジニア

IT技術の発達に伴い、スキルをもったエンジニアの需要が高まっています。ひとえにITエンジニアといっても、種類によって携わる仕事内容は大きく異なるのが特徴です。本記事では5分野15種類のそれぞれの役割や違いをわかりやすく解説します。

ITエンジニアの分野は5つに分けられる

電話をしているITエンジニアの男性

私たちの生活において、もはや欠かせない存在となりつつあるのがITツールやIT技術です。

社会の凄まじいIT化に対応するために、専門技術をもったITエンジニアへの注目が高まっています。

そもそもITエンジニアとは、ソフトウェアやコンピューターに関する技術を駆使して、情報技術システムを開発・提供する仕事です。

ITエンジニアの仕事は、その役割によって以下5つの分野に分けられます。

・開発エンジニア(システムエンジニア)

・開発エンジニア(Webエンジニア)

・インフラエンジニア

・上流工程担当エンジニア

・その他

それぞれが担当している仕事内容や役割に注目してみましょう。

開発系エンジニア(システムエンジニア)の種類

プログラムを組んでいるITエンジニア

ITエンジニアと聞いてまず多くの人が想像するものは、ITツールやシステムの設計・開発に携わる開発系エンジニアです。

さらに開発系エンジニアのなかでも、対象となるツールや作業内容の違いによってシステムエンジニアとWebエンジニアに分けられます。

本章ではシステムやソフトウェアの設計・開発を仕事とする、開発系エンジニア4種をご紹介します。

・システムエンジニア(SE)

・アプリケーションエンジニア(AE)

・プログラマー

・エンベデッドエンジニア(組み込みエンジニア)

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアはSEとも呼ばれ、開発作業の上流工程で仕事をするエンジニアです。具体的には、システムの要件定義や外部設計・内部設計などを担当します。

ただし所属する企業によっては、設計から実際の開発作業までを担うケースもあるようです。システムエンジニアは顧客との折衝が必要とされる職種で、培ったIT知識をもとに相手の求めるシステムを提案しなければなりません。

豊富な開発経験とコミュニケーション能力があってこそ、務まる仕事だといえるでしょう。

アプリケーションエンジニア(AE)

アプリケーションエンジニアはAEと呼ばれることもあるエンジニアで、その名のとおりゲームやスマホアプリのソフトウェア設計を担当します。対企業向けの業務改善アプリの需要が高まっていることもあり、幅広い案件に携われるのが特徴です。

システムエンジニアと同じく、顧客と相談をしながらアプリケーションを形作っていく必要があります。スマホの普及が進んでいる現代では、とくに将来性がある仕事です。

プログラマー

プログラマーとは、システムエンジニアやアプリケーションエンジニアが設計した仕様書をもとに、プログラミング言語を用いて開発をおこなうエンジニアです。開発するシステムやアプリケーションによって、必要とされるプログラミング言語も異なります。

どれだけ難易度の高い言語を使いこなせるかによって、年収や将来性が変わってくるのは特徴です。

エンベデッドエンジニア(組み込みエンジニア)

エンベデッドエンジニアは組み込みエンジニアとも呼ばれる職種で、電子機器内のコンピューターを制御するためのソフトウェア設計や開発に携わります。私たちが生活で何気なく使っている自動車やテレビ、冷蔵庫などにもエンベデッドエンジニアによって設計されたソフトウェアが組み込まれているケースは多いです。

また近年注目が高まっている、あらゆるものとインターネットを繋げる「IoT」によって、エンベデッドエンジニアの仕事の幅が広がっています。

開発系エンジニア(Webエンジニア)の種類

パソコンとプログラムコード

システムやアプリケーションを設計・開発するエンジニアに対して、WebサイトやWebアプリの領域で活躍するのがWebエンジニアです。Webエンジニアは仕事内容によって、主に次の2つに分類されます。

・フロントサイドエンジニア

・バックエンドエンジニア

私たちがWebサイトを閲覧するためには、Webエンジニアの活躍が欠かせません。具体的な仕事内容を確認しておきましょう。

フロントサイドエンジニア

フロントサイドエンジニアとは、Webサイトを閲覧するユーザーが実際に見たり操作したりする部分を担当するエンジニアです。たとえば、ショッピングサイトの商品ページの写真表示やオプションの選択なども、フロントサイドエンジニアが設計・開発をおこないます。

ユーザーの使いやすさを考えたデザインやセンスが求められる仕事です。使用するプログラミング言語はそこまで難易度が高いものではないため、未経験から活躍しているエンジニアも存在します。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとは、Webサイトの見えない部分のロジックを設計・開発するエンジニアです。ショッピングサイトの商品を新着順に並べ替えるには、データベースで登録日の情報を入手してから結果を表示させるという処理がおこなわれています。

バックエンドエンジニアは、これらの仕組みを考えて形にするのが仕事です。使いやすいWebサイトやアプリケーションを実現するために、重要な役割を担っています。

インフラエンジニアの種類

パソコンにプログラムコードを入力している男性

インフラエンジニアとは、システムやソフトウェアの基盤部分を設計・構築するエンジニアです。また、開発だけではなくその後の保守や運用にも携わるのが特徴です。

インフラエンジニアの主な種類としては以下の4つが挙げられます。

・ネットワークエンジニア

・サーバーエンジニア

・データベースエンジニア

・セキュリティエンジニア

各エンジニアの仕事内容や特徴をご紹介します。

ネットワークエンジニア

インターネットの構築に不可欠であるネットワークを設計・運用するのが、ネットワークエンジニアです。システム全体のネットワークの設計はもちろん、ルータやロードバランサーなどのネットワーク専用機器の設定に携わります。

ネットワークや周辺機器に関わる深い知識が必要な仕事であるため、好奇心が強く新しい情報を積極的に吸収できる人に向いているでしょう。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアとは、ITインフラの基盤となるサーバー関連を担当するエンジニアです。例を挙げると、メールサーバーやWebサーバー、ファイルを送受信するFTPサーバー、アカウント認証に用いられる認証サーバーなどを取り扱います。

サーバーに問題が発生してしまうと、企業全体で業務がストップしてしまう事態になりかねません。サーバーエンジニアには、万が一の事態に冷静に対応できる知識と判断力が求められます。

データベースエンジニア

データベースエンジニアの仕事は、データの出し入れをおこなうデータベースシステムの設計や構築、保守運用です。さまざまな便利機能を搭載しているシステムは、データベースがあってこそ機能を発揮できます。

近年注目が高まっている「ビックデータ」とも関連性が高い分野であるため、将来性のある職種だといえるでしょう。初心者の募集は少なく、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアとしての経験が求められるケースは多いようです。

セキュリティエンジニア

システムやソフトウェアを保護する重要な役割を果たしているのが、セキュリティエンジニアです。IT技術が発達する一方で、サイバー攻撃の危険性が増しています。

セキュリティ対策が万全でないと、情報漏洩やシステム停止といった深刻な被害が発生してしまう可能性はあります。ネットワークやデータベース関連の知識も大切ですが、情報セキュリティマネジメントへの正しい理解も必須な仕事です。

上流工程に携わるエンジニアの種類

女性ITエンジニア

ITエンジニアというと、実際にシステムやアプリケーションの開発・設計をするイメージが強いかもしれませんが、なかには上流工程での業務を担当しているエンジニアも存在します。具体的には、次の2種類のエンジニアが該当します。

・ITコンサルタント

・プロジェクトマネージャー

主に顧客とのコミュニケーションやプロジェクト管理を担当しますが、現場での知識も必要になるため難易度の高いエンジニア職種です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、クライアント企業が抱える課題に対してITを駆使してソリューションを提案する仕事です。とくに中小企業などでは、スキルの高いITエンジニアの確保が難しく、ITをうまく活用できていないケースがみられます。

ITコンサルタントはクライアントの依頼を受けて、企業の課題を分析し適切な対応策を提示しなければなりません。ITに関する幅広い知識のほかに、コミュニケーション能力や論理的思考応力、分析力などが必須です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、参加しているメンバーをとりまとめ、プロジェクトをスムーズに進められるように管理をする職種です。社内外での折衝を必要とするため、高い人間力が求められるでしょう。

とくに社外のクライアント案件を進行する際には、納期を守ってシステムやアプリケーションを納品しなければなりません。チーム全体の様子を正しく把握し、案件をコントロールする力が必要です。

その他のITエンジニアの種類

打合せをしている2人のITエンジニア

ひとえにITエンジニアといっても、携わる仕事によってさまざまなエンジニア職に分けられます。以下のような仕事も、ITエンジニアとしての知識やスキルを活かして活躍できる職種です。

・セールスエンジニア

・社内SE

・フルスタックエンジニア

セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、顧客への提案と技術的なサポートの両方をおこなうエンジニアです。クライアント企業の課題に合わせた自社製品やサービスを紹介から、導入後には技術面でのフォローまで幅広い業務を担当します。

ITエンジニアとしてのスキルに加えて、クライアントに効果的な提案ができるコミュニケーション能力が求められます。

社内SE

社内SEとは、自社システムの構築やメンテナンスに携わるエンジニアです。社内でITスキルの高い人材として重宝され、ITに関連する業務のヘルプデスクとしての役割を果たす場合もあります。

企業運営を安定しておこなうために必要な職種であるため、今後も継続して需要があると考えられます。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、Webエンジニアとインフラエンジニア両方の知識が必要とされる職種です。システムやソフトウェアを安全に運用しながら開発にも携わるため、幅広い知識が求められます。

マルチタスクで仕事を進めなければならず、多くの業務を抱えてしまう可能性があります。しかし、その結果として、活躍できる幅が広がるため、仕事に困ることはないでしょう。

まとめ

お客様に進捗報告しているITエンジニア

IT技術が急速に成長している影響で、スキルをもったITエンジニアへの注目度が高まっています。携わる業務や仕事領域によって、ITエンジニアは多くの種類に分類されます。

そのため、自分の興味や適性に応じて、好きな分野で活躍することができます。ITエンジニアは、社会に貢献し、自分のアイデアを形にできる仕事ですし、常に新しい知識や技術を学び続け、成長できる仕事です。多様性と選択肢の豊富さもありとても魅力がある職業です。

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