機械設計エンジニアに向いている人5選&向いていない人3選
当記事では、機械設計エンジニアに向いている人の特徴5つ&向いていない人の特徴3つを徹底解説しています。「機械設計エンジニアの仕事に興味があるものの、自分に向いているのかが不安」という人は、ぜひ最後までご覧ください。
あらゆるモノ・コトの自動化が進んでいる現代では、機械設計を行う仕事「機械設計エンジニア」が注目を集めています。興味はあるものの、自分に向いているのか不安で挑戦できずにいる方も多いのではないでしょうか。
当記事では、機械設計エンジニアに向いている人と向いていない人の特徴を解説します。後半で機械設計エンジニアに必要なスキルも紹介しているため、就職・転職を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてください
目次
機械設計とは?
機械設計とは、あらゆる機械を設計する仕事です。
何かを作り出すときは、多くの場合設計書が必要となります。レシピが分からなければ料理を作ることができなかったり、設計書なしではプラモデルの組み立て方が分からないのと同じです。
たとえ材料があったとしても、完成するまでの過程を示す「設計書」がなければ製品を生み出すことはできません。
そして、この設計書を作り出すのが機械設計エンジニアの役割です。
機械設計エンジニアが対象とする機械は多岐にわたります。例えば、家電や通信装置といった家庭向けの機械、自動車や公共交通機関などの乗り物、農作業に必要な農業機械、建築現場で使う機械など、非常に幅広いです。
機械設計エンジニアの仕事内容を簡単にまとめると、以下の流れとなります。
(1)概念設計…設計する機会のコンセプトをまとめる (2)基本設計…希望する機械を作り出せるかシミュレーションをし、大枠を作る (3)詳細設計…基本設計の内容からより詳細な設計をし精度を高める (4)生産設計…検証を行い工場製造に踏み切れる段階まで設計を完成させる |
機械設計エンジニアの仕事は、基本的に設計書を作るまでです。
最初の概念設計では、クライアントの要望をヒアリングし、機械のコンセプトをまとめます。続いて、実際に要望に合った機械ができるかを基本設計でシミュレーションし、詳細設計で内容を詰めて最終的に検証をする流れです。
設計書が完成した後は、工場が製造を担当します。機械設計エンジニアは、工場がスムーズに機械を組み立てられるように設計図を仕上げるのが仕事です。
機械設計エンジニアのやりがい
機械設計エンジニアには、やりがいを感じられるポイントが多くあります。
● 設計した機械が誰かのためになる喜び ● 自分の手で新しいものを生み出す楽しさ ● チームで仕事を成し遂げる達成感 |
機械設計エンジニアは、「こんな機械があれば」「この作業が自動化できれば」というニーズに合わせて機械を生み出す仕事です。誰かの役に立つための機械を設計するため、完成したものが利用されることにこの上ない喜びを感じられます。
また、機械設計はチームで取り組むことがほとんどです。仲間と協力して機械を完成させるため、大きな達成感を味わえるでしょう。
機械設計エンジニアの大変なところ
機械設計エンジニアは多くのやりがいを見出せる一方で、「大変・きつい」と言われることもあります。
機械設計エンジニアに対して懸念の声が述べられる具体的な理由としては、次のようなものが挙げられます。
● 業務量が多く負担が大きい ● プレッシャーが大きい ● 人間関係のストレスが大きい ● 作業が地味で華やかさがない ● 長時間のデスクワークで不調が起こりやすい |
機械設計エンジニアは、デスクワークが多いことが特徴的です。作業が比較的地味でモチベーションを維持しにくい上に、長時間座りっぱなしで肩や腰など身体的に不調を起こしやすい傾向にあります。
また、機械設計だけでなくスケジュール管理や打ち合わせなどのあらゆる業務もこなさなければならないため、単純に多忙です。残業になることも多く、プライベートとの両立が難しいと感じている人も少なくありません。
さらに、チームで協力し合ったり社外の人間と打ち合わせをしなければならなかったりなど、人と接する機会も多いです。1人で黙々と作業に集中する仕事ではないため、人間関係によるストレスやプレッシャーを感じることもあります。
機械設計エンジニアに向いている人5選
機械設計エンジニアは大変な仕事ですが、向いている人ならやりがいの方を強く感じられるでしょう。
では、具体的にどういった人が機械設計エンジニアに向いているのでしょうか。ここからは、機械設計エンジニアに適性がある人の特徴を解説します。自分に機械設計エンジニアとしての適性があるかどうかを見極めるためにも、ぜひ参考にしてください。
機械やものづくりが好きな人
機械設計エンジニアは、自分の手で機械を生み出す立場となります。そのため、ものづくりが好きな人には特に向いていると言えるでしょう。
ものづくりといっても、機械設計エンジニアの仕事は設計までであり組み立てはしません。組み立てる作業自体が好きという人にとっては、「少し違う」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、最終的に自分が考えた機械が形になることで、ものづくりでしか味わえない達成感や貢献感を得られます。
細かい作業が得意な人
細かい作業が苦でない人は、機械設計エンジニアの仕事に適性があります。
機械設計エンジニアは機械の設計図を作るため、ミリ単位の作業をしなければなりません。「適当」や「大体」で仕事をしてしまうと、設計書通りの機械を組み立てることはできないでしょう。
細かな作業ができる人は、いわば「細かい変化や違和感に気付ける人」でもあります。ミリ単位の作業でも苦痛を感じずに進められるだけでなく、何らかの異変もすぐに察知できるため、作業ミスを繰り返す可能性も少ないと言えます。
新たな技術を積極的に学べる人
学びをやめない人、常に新しいものに目を向けられる人も機械設計エンジニアに最適です。
機械設計で生み出されるのは、機械製品だけではありません。設計作業を行う中で、新しい知識や技術が登場することも頻繁にあります。
こうした新しいものを積極的に取り入れていく姿勢でいられる人は、時代に合った機械設計が可能です。古いものに固執しない学び意欲の強い人は、日々変化する機械設計の業界に楽しさを感じられるでしょう。
PC操作に慣れている人
PC操作に慣れていると、機械設計の仕事がスムーズに進められます。
機械設計を行う上で、PC操作は不可避です。専門ソフトやツールを使う機会も多いため、PCに不慣れだといつまでも実務に入れません。
機械設計エンジニアが使う関連ソフトやツールは、専門学校に通わなくとも本やネットで手軽に学べます。今までPCを使った経験が少ない人でも、習得に尽力できる人は機械設計エンジニアになれる可能性は十分にあるでしょう。
負けず嫌いな人
負けず嫌いな人は根気強く仕事に取り組めるため、途中やめが許されない機械設計の仕事に向いています。
機械設計の仕事は、スムーズに進むとは限りません。設計ができても検証でうまくいかなかったり、クライアントにダメ出しをされてやり直しになったりすることもあります。根気がなければ、プロジェクトを完了する前に挫折してしまうでしょう。
しかし、負けず嫌いな人は「次は絶対に成功させよう」「クライアントを納得させられるようなものを作ろう」と失敗を良い方向に捉えられます。失敗が多い仕事だからこそ、壁をモチベーションアップの材料にできる負けず嫌いな人には最適です。
機械設計エンジニアに向いていない人3選
機械設計エンジニアの仕事は、誰にでも務まるものではありません。向いていない人が挑戦しても、学びややりがいを得る前に挫折してしまうでしょう。
ここからは、どのような人が機械設計エンジニアに向いていないかを解説します。機械設計エンジニアに就職・転職を検討している人は、自分が当てはまらないかどうかを確認しておきましょう。
他人とのコミュニケーションが苦手な人
機械設計エンジニアこそ、コミュニケーション能力が高くないと務まりません。
デスクワークがメインに思われがちな機械設計エンジニアですが、実は人と接する機会も多いです。チームで意見を出し合いながら設計を進めたり、クライアントと打ち合わせをしたりなど、コミュニケーションが必要となるシーンが多々あります。
1人でやる仕事ではないため、他人と協力しながら円滑に業務を進めていけるだけのコミュニケーション能力が求められるでしょう。
しかし、友達のように深い関係を築かなければならないわけではありません。仕事上必要なコミュニケーションだけ取れれば良いため、難しく考えなくても問題ないでしょう。
デスクワークが苦痛な人
機械設計にはPCを使うことが多いため、デスクワークに苦手意識がある人にも向いていません。
椅子に座ってじっとしていられなかったり、すぐに腰を痛めてしまったりなど、肉体的・精神的にデスクワークに不向きな人は続かないでしょう。
ある程度は我慢できたとしても、無理をしていては高いパフォーマンスを発揮できません。結果的に良いものができないため、機械設計エンジニアの仕事も楽しめないでしょう。
ただし、対策を講じればデスクワークに対する苦手意識も改善できます。肩や腰が痛くなるのであれば、体をサポートするクッションを使うと幾分楽になるでしょう。また、性格的にじっとしていられない方は、こまめに体を動かすようにすると対処できます。
柔軟性に欠けている人
周囲の意見や状況に対して柔軟に対応できない人は、機械設計エンジニアの仕事にやりがいを見出せない可能性があります。
機械設計は、多くの人間が関わって作り上げていくものです。周囲の意見に耳を傾けなかったり、クライアントの要望に合わせようとしなかったりといった独りよがりな人は、良い機械も作りにくいと言えるでしょう。
また、柔軟性がない人はスケジュールの変更にもついていけない傾向が強いです。例えば、クライアントからの指摘やトラブルによるやり直しでスケジュールが狂ったとします。柔軟性に欠ける人は順調に作業が進まなくなったことに焦り、ミスを連発してしまう可能性も高まります。
失敗の繰り返しである機械設計において、「順調」はありません。その都度臨機応変に対応できる柔軟性がなければ、機械設計エンジニアの仕事は難しいでしょう。
機械設計エンジニアに求められるスキルは?
機械設計エンジニアとして働くためには、いくつかのスキルが必要となります。
たとえ「向いている人の特徴にあてはまっていない」「向いていない人の特徴にあてはまっている」という人でも、スキルを身につけることで後から適性が身につくケースも少なくありません。諦めずに仕事を続けることで、やりがいを感じてくることもあるでしょう。
では、どのようなスキルを身につければ機械設計エンジニアの資質が磨かれるのでしょうか。特に求められるスキルとしては、下記の4つが挙げられます。
●基本的なPCスキル
機械設計の業務にPCは必要不可欠です。専門ソフトやツールを使うだけでなく、クライアントとやり取りをしたり情報を整理したりといったことにも使うため、基本的なPCスキルは持っておきましょう。
PCスキルについては、ネットや本など学べる場所が多くあります。習得範囲が広ければ広いほど就職・転職にも有利に働くため、積極的に学んでいきましょう。
●4大力学の知識
機械設計エンジニアは、機械に関する専門知識がなければ仕事になりません。最低でも、機械力学(構造力学、材料力学、熱力学、流体力学)の4代力学知識を学んでおきましょう。
●論理的思考力
機械設計を行う際は、新たな知識・技術やチームの意見などさまざまな情報を組み合わせて結論を出さなければなりません。頭の中で情報を整理し、正しい解答を導き出すためにも論理的思考力を身につけましょう。
特に、感情的な思考になりやすい人は注意が必要です。本を読むなどし、物事を論理的に捉えることを癖づけていくと良いでしょう。
●語学力
機械が必要なのは国内に限ったことではありません。場合によっては、海外メーカーや海外展開している国内メーカーから依頼を受けることもあります。グローバルに対応していくためにも、語学力を身につけておくことが重要です。
最低限でも英語は身につけておきましょう。TOEICで英語力を明確にしておけば、就職・転職活動の際にアピールしやすくなります。
まとめ
機械設計エンジニアは、あらゆる機械を設計する仕事です。細かい作業や打ち合わせが多い仕事のため、緻密な作業ができる人やコミュニケーション能力に長けた人に向いています。
一方、柔軟性がない人やPC操作に慣れていない人には少々難しい仕事となりますが、スキルを身につけることでカバー可能です。学んでいくうちに適性が身についてくることもあるため、興味がある人はまず挑戦してみるのも良いでしょう。
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