【半導体とIoT】歴史的日本の大ヒット商品とは!?
IoTが日本で普及したのは、スマートフォンを多くの人が使用し始めた2011年の約5年後。2017年にはAi搭載のスマートスピーカーも発売され、Ai処理用として半導体が活用されました。今回は、半導体とIoTについて歴史や今後について解説します。
はじめに
半導体はIoT化が進むに伴い、急速に需要が高まっている製品でもあります。
IoTとは、「Internet of Things」の略でモノのインターネットの意味を指します。
たとえば新型コロナ感染拡大に伴い、非接触でお会計ができる電子マネーやQRコード決済など利用する場面が増えています。この決済方法も、モノのインターネットを活用した決済にあたります。政府がマイナンバーカードを推奨したことによって、初めて導入した人も多いでしょう。
そこで今回は、半導体とIoTをテーマに歴史を振り返りながらその関係性や、今後の需要についても お伝えしていきます。世界で大ヒットした、日本製品にも注目です!
半導体の歴史!日本製品が大ヒット
半導体には「トランジスタ」という電子回路があり、1947年米国のベル研究所で発見されました。その後1957年には、世界で半導体産業が大きく飛躍していくことになります。一方、日本では「トランジスタラジオ」を1950年代に開発。これまで真空管を利用したラジオのみだったため、世界的にも大ヒットしました。
トランジスタとは、半導体の中で電気スイッチの役割を以下の2つ担っています。
- 電気回路からon/offの信号を高速でキャッチしスムーズに切り替える
- Offにすると電流を流さない
真空管ラジオは、スイッチを入れ温め初めて音が流れます。それに対しトランジスタラジオは、コンパクトになったうえ、スイッチを入れるだけで音が流れる仕組みです。その後さらに半導体は進化し、1980年代以降の日本では、ワープロやパソコンといった、情報処理能力が必要とされる半導体が出てくるようになりました。
IoT製品には半導体が不可欠
IoT製品には、通信インフラやセキュリティーまで半導体を必要とする場面が多くあります。
手軽に導入できるIoTとして、例えば以下のようなものがあげられます。
・「バスロケーションシステム」・・・バスの運行状況をスマートフォンで確認し、到着までの時間を把握
・「Apple watch」・・・心拍数や血圧など、日常的な体調をデータ化しながら把握
・「ペットテック」・・・首輪をペットに装着し健康管理や迷子防止、外出先からペットの状態を把握
スマートフォンやApple watchは、どちらもCPU(中央処理装)やトランジスタ半導体が導入されています。半導体を導入することで、初めてスムーズなやり取りや、セキュリティー面においても安心して使えるようになるというわけです。
今後も半導体の需要急増
半導体は、近年普及しているiPhone13や12には、トランジスタ半導体が約118億個も搭載されていると言います。1971年に発売された「インテル」のパソコンは2300個搭載と、この年代のものと比較してみても格段に半導体が必要になってきていることが分かります。
半導体は便利を追及するスマートフォンやiPhone、IoT製品のほか、近年、世界的にも課題とされている地球温暖化の抑制や電気の省エネの観点からも必要とされ、今後も需要が高まっていくことが予測されています。
まとめ
今回は、半導体の歴史を振り返りながらその関係性や、今後の需要についても簡単に解説いたしました。
IoT製品や便利を追及する製品が増えていくほど、半導体の需要や必要性も高まり、それに伴い半導体の進化も問われていくことになります。
半導体製品の大ヒットとなったトランジスタラジオ。いまでも大切に愛用されている方、またはご実家や倉庫に眠っているという方もいらっしゃるかもしれません。いまでは、ラジオを聴く機会が少なくなりつつありますが、手に取る機会がありましたら半導体の歴史をぜひ感じてみてください。