製造業・工場のお仕事
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2024.02.20

工場勤務で役立つ資格は?製造業の種類別におすすめを紹介

工場勤務に活かせる資格には多くの種類があり、自身に合った資格を選ぶ必要があります。資格を取得することで、スキルアップにつながるほか、昇進や転職の際に有利になるなど、メリットはさまざまです。今回は、工場勤務で役立つおすすめの資格を、業種ごとに解説します。

役立つ資格を選ぶポイント

資格を取る勉強をしている

工場勤務では、資格を取得することで有利になる場合もあります。しかし、一口に資格といっても多くの種類があり、どれを取得すべきか迷ってしまうでしょう。ここでは、役立つ資格を選ぶ3つのポイントを解説します。

・自分の仕事に活かせるか
・社内評価につながりやすいか
・転職に有利になるか

1.自分の仕事に活かせるか

当然ですが、自分の仕事に活かせ、できる仕事の幅が広がる資格を取得しましょう。

資格は、ただ取得するだけではあまり意味がありません。資格取得のために身につけた知識やスキルを、実際の仕事に役立てることが大切です。

実務に活かせる資格を取得するために勉強することで、自身のスキルアップにもつながります。

現在の仕事に活かせる資格や、将来挑戦したい仕事に関係する資格であるかを重視しましょう。

2.社内評価につながりやすいか

資格を取得するメリットを活かすためには、社内評価につながりやすい資格を選ぶのがおすすめです。

資格を持っているという事実は、一定の知識やスキルがあることの証明になるため、社内外からの評価につながります。特に、資格を持っていることでほかの社員と差別化でき、昇進や昇給のチャンスを掴める可能性が高いです。

社内から高い評価を得られれば、モチベーション高く働けるようになるのも魅力です。

3.転職に有利になるか

転職に有利になるか、という点も重視しましょう。

資格は、自身の知識やスキルを客観的に証明できる、強力な武器です。将来転職をする際、資格を取得していれば、希望する仕事に就きやすくなります。取得難易度が高い資格であれば、なおさら採用時の評価につながるでしょう。資格取得者しか従事できない仕事もあるため、転職時の選択肢を広げられるのもメリットです。

今よりも高待遇の仕事や、興味がある仕事に就くためにも、転職時に有利になる資格を選びましょう。

製造業全般で役立つ資格

フォークリフトを運転している様子

以下では、工場勤務で役立つ資格のうち、製造業全般で役立つ資格を9個紹介します。

・フォークリフト運転技能者
・玉掛け技能者
・クレーン運転士
・衛生管理者
・危険物取扱者
・安全管理者
・マイクロソルダリング(微細はんだ付け)技術者
・CAD利用技術者試験(2次元、3次元)
・機械加工技能士

いずれも、製造業で幅広く活用できる資格です。まずはこれらの資格に挑戦してみましょう。

フォークリフト運転技能者

フォークリフト運転技能者は、工場や倉庫での運搬作業に用いられるフォークリフトを運転するために必要な資格です。

フォークリフトの運転に関わる資格には、以下の2つがあります。

・フォークリフト技能講習:最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転(道路走行を除く)の業務に従事するために必要。
・フォークリフトの運転の業務に係る特別教育:最大荷重1トン未満のフォークリフトを運転できる。

フォークリフト技能講習は、労働安全衛生法管轄の国家資格であり、講習のあとに修了試験があります。一方、特別教育は学科と実技のみで取得できるのがポイントです。しかし、仕事の幅を広げたい場合は、以下のフォークリフト技能講習を受講しましょう。

受験資格普通自動車以上の運転免許証を有し、かつ1トン未満のフォークリフト特別教育を受け、その後3カ月以上の業務経験があること
資格取得方法学科と実技講習を受講し、修了試験に合格する
試験内容45分の学科修了試験(装置の構造や力学、関連法令など)と、約1時間の実技修了試験(荷役の操作)
合格率90%以上
受験料普通自動車免許を持っている場合:約40,000〜45,000円
持っていない場合:約45,000〜50,000円

参考:公益財団法人東京労働基準協会連合会「フォークリフト技能講習(11時間コース)のご案内  ~東京労働局長登録 安第32号(登録満了日:2024年3月30日)~

フォークリフトの資格については、下記のコラムにて詳しく解説しておりますので、ご参考になさってください!

フォークリフトの資格を取るには?免許の種類や取得方法を解説!

玉掛け技能者

玉掛け技能者は、クレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする際に必要な国家資格です。重いものを運ぶ工場では、クレーンを使用するため、需要のある資格といえます。

吊り上げ荷重が1トン以上の大型クレーンで玉掛け作業を行う場合は、以下の玉掛け技能講習を受講し、試験に合格しなければなりません。なお、1トン未満のクレーンを用いる場合は、特別教育の受講が必要です。

受験資格18歳以上であれば誰でも
(特定の資格を取得している場合、一部科目が免除)
資格取得方法学科と実技講習を受講し、修了試験に合格する
試験内容1時間の学科試験(クレーンの基礎や力学、関係法令など)、約1時間の実技試験(運転の合図や玉掛け)
合格率95%以上
受験料約20,000〜40,000円

参考:公益財団法人東京労働基準協会連合会「玉掛け技能講習のご案内  ~東京労働局長登録 安第30号(登録満了日:2024年3月30日)~」

玉掛け技能者の資格について、別コラムにて詳しく解説しておりますので、こちらもぜひご参考になさってください!

玉掛け作業に必要な資格とは?技能講習や特別講習の内容や受講方法を解説

クレーン運転士

クレーン運転士は、その名のとおりクレーンを運転するための国家資格です。以下のように複数の種類があるため、必要な資格を取得しましょう。

・移動式クレーン運転士:吊り上げ荷重5トン以上の移動式クレーンを運転できる
クレーン・デリック運転士:クレーンまたはデリックのいずれの機種も運転できる(限定なしの場合)
・技能講習:吊り上げ荷重5トン未満のクレーンや、1トン以上5トン未満の小型移動式クレーンを運転できる
・特別教育:吊り上げ荷重5トン未満のクレーンや、1トン未満の小型移動式クレーンを運転できる

以下では、移動式クレーン運転士と、クレーン・デリック運転士(限定なし)について紹介します。

移動式クレーン運転士クレーン・デリック運転士(限定なし)
受験資格なし
資格取得方法学科試験と実技試験に合格する
試験内容試験内容
学科試験:移動式クレーンや原動機、電気に関する知識、力学、関係法令
 
実技試験:移動式クレーンの運転と合図
学科試験:クレーンまたはデリック、原動機や電気に関する知識、力学、関係法令
 
実技試験:クレーンの運転と合図
合格率約64.2%約65.9%
受験料学科試験:8,800円
実技試験:14,000円

参考:公益財団法人安全衛生技術試験協会「移動式クレーン運転士」
参考:公益財団法人安全衛生技術試験協会「クレーン・デリック運転士(限定なし)」

衛生管理者

衛生管理者は、常時50人以上の労働者を使用する事業場で必ず選任される、労働安全衛生法で定められた国家資格です。労働者の危険や健康障害を防止したり、安全衛生教育を実施したりします。

衛生管理者の免許は、業種問わず衛生管理者になれる第一種と、有害業務に関する作業場では衛生管理者になれない第二種の2つに分けられます。

第一種第二種
受験資格一定の学歴や実務経験
資格取得方法試験に合格する
試験内容労働衛生、関係法令、労働生理労働衛生、関係法令、労働生理(いずれも有害業務に関するものは除く)
合格率約43~46%約52~55%
受験料6,800円

参考:公益財団法人安全衛生技術試験協会「衛生管理者(第一種及び第二種)」

危険物取扱者

危険物取扱者は、国が定める危険物を取り扱う際に必要な国家資格です。危険物とは、火災のリスクがある物質のことで、6つの分類があります。危険物取扱者の資格には、以下のように3つの区分があり、それぞれ扱える危険物の種類が異なるのは特徴です。

・甲種:全ての危険物を取り扱える
・乙種:試験に合格した種類の危険物のみ取り扱える
・丙種:第4類の危険物のうち一部のみ取り扱える

甲種乙種丙種
受験資格一定の学歴や実務経験なし
資格取得方法試験に合格する
試験内容法令、物理および化学、危険物の性質や火災予防、消火方法など法令、燃焼および消火、危険物の性質や火災予防、消火方法など
合格率30〜45%65〜70%50〜55%
受験料6,600円4,600円3,700円

参考:一般社団法人消防試験研究センター「危険物取扱者試験」

安全管理者

安全管理者は、特定の業種で常時50人以上の労働者を使用する事業場で必ず選任される、労働安全衛生法で定められた国家資格です。安全に関する技術的事項を管理し、事業場の安全を守るための措置を講じます。

受験資格一定の学歴や実務経験
(受講自体は誰でも可)
資格取得方法厚生労働大臣が定める安全管理者選任時研修を修了する。
研修の内容は安全管理、自主活動、安全教育、関係法令
試験内容
合格率
受験料15,300円

参考:公益社団法人労務管理教育センター「安全管理者選任時研修開催スケジュール&申し込み」

安全管理者について、別コラムにて詳しく解説しておりますので、こちらもぜひご参考になさってください!

安全管理者の資格とは?資格の取り方や要件、衛生管理者との違いも解説

マイクロソルダリング(微細はんだ付け)技術者

マイクロソルダリング(微細はんだ付け)技術者は、小さな部品や配線などをはんだ付けする技術を示す資格です。マイクロソルダリングは、パソコンや家電などさまざまな機器で採用されています。

作業現場でのニーズに合わせて、7つの資格があるのは特徴です。ここでは、作業員向けの「オペレータ」の概要について紹介します。

受験資格満18歳以上で経験3カ月以上
資格取得方法基礎学科試験と実技試験に合格する
試験内容基礎学科試験:マイクロソルダリングの原理。フラックスの働き、電子部品の種類、検査や品質、安全性などの基礎知識
実技試験:鉛含有はんだを用いたJIS Z 3851に基づく挿入実装プリント配線板、端子、表面実装用プリント配線板におけるマイクロソルダリング
合格率
受験料基礎学科試験:5,000円
実技試験:12,000円(1種目につき)

参考:JWES マイクロソルダリング技術 教育・資格制度「オペレータ資格」

CAD利用技術者試験(2次元、3次元)

CAD利用技術者試験は、CADという、設計や製図ができるシステムを使いこなすスキルを証明できる資格です。CADは、資格がなくても使用できますが、資格があれば一定以上のスキルがあることを客観的に証明できます。

CADの種類によって2次元と3次元に分けられ、それぞれ難易度ごとに階級が存在するのはポイントです。

以下では、3次元CADの2級と、2次元CADの基礎(IBT)の概要を紹介します。

3次元CAD 2級2次元CAD 基礎(IBT)
受験資格なし
資格取得方法筆記試験に合格する
試験内容3次元CADの概念や機能、データ管理、データ活用などCADシステムの知識と利用、プラットフォーム、製図の知識、図形など
合格率約47%約80%
受験料7,700円4,400円

参考:CAD利用技術者試験「検定試験の予定」

機械加工技能士

機械加工技能士は、切削や研磨などの機械加工の技術を証明する国家資格です。3級から特級まで4つの区分があります。資格を取得することで、機械加工の技術を確かに有していることを証明できるのが魅力です。

以下では、初心者向けの3級の概要を紹介します。

受験資格なし
資格取得方法学科試験と実技試験に合格する
試験内容学科試験:工作機械加工一般、材料力学、製図、安全衛生、選択科目など
実技試験:各種機械加工
合格率約50%
受験料学科試験:約3,100円
実技試験:約18,200円
(都道府県によって異なる)

参考:中央職業能力開発協会「技能検定のご案内」

工場の現場で役立つ資格

空を指差すウイルテック社員

続いて、工場の現場で役立つ資格を、3つ紹介します。

・管工事施工管理技士
・電気工事士
・土木施工管理技士

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、建設業に携わる方におすすめの国家資格です。管工事施工管理技士には1級と2級があり、以下のように異なります。

・1級:特定建設業の「営業所ごとに置く専任の技術者」および現場に配置する「監理技術者」として認められる
・2級:一般建設業の許可を受ける際に必要な「営業所ごとに配置する専任の技術者」および「建設工事における主任技術者」として認められる

2級1級
受験資格試験実施年度において満17歳以上一定の学歴や実務経験
資格取得方法一次検定試験と二次検定試験に合格する
試験内容第一次:機械工学、施工管理法、法規
第二次:施工管理法
合格率約57%約43%
受験料第一次: 5,250円
第二次: 5,250円
第一次: 10,500円
第二次: 10,500円

参考:一般社団法人全国建設研修センター「2級管工事施工管理技術検定」
参考:一般社団法人全国建設研修センター「1級管工事施工管理技術検定」

電気工事士

電気工事士は、電気設備の工事や取り扱いのために必要な国家資格です。第一種と第二種があり、以下のように異なります。

・第一種:第二種によってできる範囲に加え、最大電力500キロワット未満の工場やビルなどの電気工事に従事できる
・第二種:600ボルト以下で受電する設備(一般住宅や店舗など)の電気工事に従事できる

なお、第一種電気工事士免状が交付されるためには、試験合格に加え、電気工事に関する3年以上の実務経験が必要です。

第一種第二種
受験資格なし
資格取得方法学科試験と技能試験に合格する
試験内容学科試験:基礎理論、応用(第一種のみ)、配電理論および配電設計、施工方法など
技能試験:電線の接続、配線工事、工具の使用方法など
合格率学科試験:約53%
技能試験:約67%
学科試験:約59%
技能試験:約73%
受験料インターネット申し込み:10,900円
書面申し込み:11,300円
インターネット申し込み:9,300円
書面申し込み:9,600円

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験」
参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」

電気工事士について、別コラムにて詳しく解説しておりますので、こちらもぜひご参考になさってください!

電気工事士とは?資格の種類や仕事内容について解説

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、国家資格「施工管理技士」の1つです。土木工事の施工計画作成や品質管理、安全管理などを行います。

1級と2級があり、できる工事の規模が異なります。大規模な工事の際は、1級の資格を持つ監理技術者を置くことが必要です。

2級1級
受験資格一定の学歴と実務経験
資格取得方法第一次試験と第二次試験に合格する
試験内容第一次:土木工学、施工管理法(種別)、法規
第二次:施工管理法(種別)
第一次:土木工学、施工管理法、法規
第二次:施工管理法
合格率第一次:約74%
第二次:約36%
第一次:約55%
第二次:約29%
受験料第一次:5,250円
第二次:5,250円
第一次:10,500円
第二次:10,500円

参考:一般社団法人全国建設研修センター「2級土木施工管理技術検定」
参考:一般社団法人全国建設研修センター「1級土木施工管理技術検定」

食品工場勤務で役立つ資格

食料工場で働くクリーンウエアを着た男性

ここでは、食品工場勤務で役立つ資格を4つ紹介します。

・食品衛生責任者
・食品衛生管理者
・品質管理検定(QC検定)
・管理栄養士

食品衛生責任者

食品衛生責任者は、食品営業を行う場合に設置しなければならない国家資格です。講習会を受講することで資格を取得できます。調理師や栄養士など、一部の有資格者は受講する必要がありません。

受験資格17歳以上(現役の高校生以外)
資格取得方法約6時間の養成講習会(食品衛生学、食品衛生法、公衆衛生学)を受講する
試験内容講習内容の確認
合格率約100%
受験料都道府県によって異なる
東京都は12,000円

参考:一般社団法人東京都食品衛生協会「食品衛生責任者について」
参考:東京都福祉保健局 食品衛生の窓「食品衛生責任者」

食品衛生管理者

食品衛生管理者は、衛生上の考慮を特に必要とする食品や添加物を製造、または加工する場合、設置しなければならない国家資格です。

登録講習を受講することで資格を取得できます。一定の学歴や資格を有する方や、食品衛生管理者養成施設で所定の課程を修了した方は、受講する必要がありません。

受験資格高校卒業相当以上で3年以上の実務経験
資格取得方法講習を受講する
試験内容講習内容の確認
合格率約100%
受験料約280,000〜300,000円

参考:厚生労働省「食品衛生管理者」

品質管理検定(QC検定)

品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識を証明する資格です。難易度ごとに、1〜4級があります。初心者には3級がおすすめです。

以下では、3級の概要を紹介します。

受験資格なし
資格取得方法筆記試験に合格する
試験内容データの取り方やまとめ方、QC7つ道具の利用、品質・プロセス管理、問題解決など
合格率約50%
受験料5,170円

参考:日本規格協会グループ「QC検定」

管理栄養士

管理栄養士は、栄養指導や給食管理、栄養管理などを行う国家資格です。栄養士は健康な方を対象にする一方、管理栄養士は病気の方や高齢者も対象にします。

栄養士の資格は、栄養士養成施設を卒業することで取得できますが、管理栄養士は管理栄養士国家試験への合格が必要です。

受験資格栄養士の資格を所持していること
管理栄養士養成施設を修了していること、または2~4年制の養成施設を修了して一定の実務経験を有していること
資格取得方法管理栄養士国家試験(筆記試験)に合格する
試験内容社会・環境と健康、人体の構造と機能、疾病の成り立ち、食べ物と健康、栄養学、給食経営管理論など
合格率約57%
受験料6,800円

参考:厚生労働省「管理栄養士国家試験」

自動車工場勤務で役立つ資格

スパナで自動車の整備

ここでは、自動車工場勤務で役立つ資格を3つ紹介します。

・自動車整備士
・有機溶剤作業主任者
・溶接作業者

自動車整備士

自動車整備士は、自動車の点検整備や緊急整備、分解整備などを行う国家資格です。1〜3級および特殊整備士に分類され、さらに扱う車種ごとに分かれています。まずは3級の取得を目指しましょう。

以下では、3級の概要を紹介します。

受験資格一定の実務経験や学歴、資格
資格取得方法学科試験と実技試験に合格する(一定の資格を有する場合、免除)
試験内容学科試験:構造、機能、点検、修理、調整などの基礎知識、法規
実技試験:簡単な基本工作、分解や組み立て、簡単な修理など
合格率学科試験:約60〜70%
実技試験:約60%
受験料7,200円

参考:国土交通省「自動車整備士になるには」

有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者は、有機溶剤を取り扱う事業所で設置が義務付けられている国家資格です。

受験資格満18歳以上であれば誰でも
資格取得方法技能講習(有機溶剤に関する知識や法令など)を受講して修了試験に合格する
試験内容講習内容の確認
合格率約95%
受験料約10,000〜14,000円

参考:公益社団法人東京労働基準協会連合会「有機溶剤作業主任者技能講習会 ご案内(日程選択)」

溶接作業者

溶接作業者は、その名のとおり溶接作業の技量があることを示す資格です。溶接作業者には、以下のように複数の種類があります。

・手溶接(アーク溶接)
・手溶接(ガス溶接)
・半自動溶接
・ステンレス溶接
・チタン溶接
・プラスチック溶接
・銀ろう付
・石油工業溶接
・隅肉溶接
・基礎杭溶接

国家資格ではありませんが、安全な作業のため、特別教育の実施が義務付けられている溶接作業もあります。たとえば、事業者が労働者にアーク溶接をやらせる場合、特別教育の実施が必要です。

ここでは、幅広く行われるアーク溶接の特別教育について紹介します。

受験資格満18歳以上なら誰でも
資格取得方法学科と実技講習を修了する
試験内容
合格率
受験料約10,000〜25,000円

参考:JWES「溶接技能者」

コチラもオススメ→【溶接資格の種類一覧】取得難易度や取り方、費用もあわせて紹介

半導体工場勤務で役立つ資格

半導体

最後に、半導体工場勤務で役立つ資格を3つ紹介します。

・半導体製品製造技能士
・半導体技術者
・機械保全技能者

半導体製品製造技能士

半導体製品製造技能士は、半導体を取り扱う技能を証明できる国家資格です。半導体材料を処理・加工し、製品や半導体集積回路を製造します。

試験は集積回路チップ製造作業と集積回路組立て作業に分けられ、それぞれ1級と2級、難易度の高い特級があるのは特徴です。

ここでは、2年の実務経験があれば挑戦できる2級について紹介します。

受験資格2年の実務経験
資格取得方法学科試験と実技試験に合格する
試験内容学科試験:半導体一般、電気、製図、安全衛生、選択科目など
実技試験:選択科目
合格率約50%
受験料学科試験:約3,100円
実技試験:約18,200円
(都道府県によって異なる)

参考:中央職業能力開発協会「技能検定のご案内」

半導体技術者

半導体技術者は、一般社団法人パワーデバイス・イネーブリング協会が実施する、半導体チップの開発や取り扱いに関する知識を証明できる資格です。1〜3級まで3つの等級があり、1級は2級の選択科目全てに合格することで取得できます。

専門知識を持つ人材であることを証明するためには、以下で紹介する2級がおすすめです。

受験資格なし
資格取得方法CBT方式の試験に合格する
試験内容設計と製造、応用と品質、パワーエレクトロニクスの3科目から選択
合格率約20〜30%
受験料13,200円

参考:半導体技術者検定「半導体技術者検定とは」

機械保全技能士

機械保全技能士は、設備のメンテナンスに関する技能を証明する国家資格です。求められる知識や技能によって、特級、1級、2級、3級、基礎級と等級が分かれています。

特級を除く各級では、選択作業別に試験が実施されるのはポイントです。

ここでは、2年以上の実務経験があれば挑戦できる2級について紹介します。

受験資格2年以上の実務経験
資格取得方法学科試験と実技試験に合格する
試験内容学科試験:機械系保全作業、電気系保全作業、設備診断作業から選択
実技試験:製作等作業試験、または判断等試験
合格率約31%
受験料20,000円

参考:公益社団法人日本プラントメンテナンス協会「機械保全技能検定」

まとめ

クリーンウエアを着た男女がガッツポーズしている様子

工場勤務の方に役立つ資格には、さまざまな種類があります。国家資格も多く、取得することで自身の知識や技能を客観的に証明できるのがメリットです。昇進や転職の際にも有利になりやすいため、実務に活かせる資格を見つけ、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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