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2024.06.11

電気エンジニアのおすすめ資格5選|取得のメリットと勉強法も紹介!

電気エンジニアのおすすめ資格5選|取得のメリットと勉強法も紹介!のイメージ図‐テスターを使用して電圧を測っている電気エンジニアの男性

豊富な専門知識が求められる電気エンジニアは、資格取得が欠かせない職業と言っても過言ではありません。当記事では、資格を有する電気エンジニアの需要から業界で活かせるおすすめの資格、資格の取得方法まで徹底解説しています。

電気エンジニアは電気や電子機器についての専門知識が求められるため、資格取得の重要性が高い職種です。職場によっては資格取得を求めるところもあり、資格取得を目指す方は多いでしょう。

電気エンジニア関係の資格には多くの国家資格があります。資格によって取得するメリットや向いている人が違うため、自分に合う資格を選んで受験しましょう。

電気エンジニアのおすすめ資格と資格を取得するメリット、資格勉強法などを解説します。

電気エンジニアの仕事内容

電気エンジニアの仕事内容のイメージ画像‐屋上に設置してある、電気設備を確認する電気エンジニアの男性たち

電気エンジニアとは、電気製品や電子機器の設計・開発・修理などを行う技術者のことです。電気エンジニアの業務対象となる製品はモバイル端末・家電製品といった身の回りのものから、電気自動車や医療用機器の回路、工場の電気設備まで多岐にわたります。

電気エンジニアの主な仕事内容を、仕事の流れに沿って紹介します。

●ヒアリングや調査
顧客がどのような機器・設備を求めているかをヒアリングで確かめて、製品の仕様を検討します。規模の大きいプロジェクトでは現地調査を行い、現場のニーズや必要な機能も確かめなければなりません。
●開発計画の立案と設計
顧客からのヒアリングをもとに開発計画を立案し、仕様を実現できる製品の設計を行います。設計では製品の設計図や電気回路の配線図などを作成し、設計書にまとめます。
●製品の開発とテスト
設計書に沿って製品の開発作業を進める業務です。電気エンジニアは基本的に開発現場に常駐して、開発作業を担当したり、トラブル発生時の対処・解決を図ったりします。
 
製品の開発後にはテストを行い、設計書通りに稼働するか、仕様を満たしているかを確認します。
●納品後の保守
開発した製品の納品後は、機器や設備が正常に稼働し続けられるように定期的なメンテナンスを行います。

電気エンジニアのより詳しい仕事内容や必要スキル、電気エンジニアに向いている人に関しては、下記の記事でも紹介しています。

資格を有する電気エンジニアの需要は高い?

電気製品業界や電子部品業界では、資格を有する電気エンジニアの需要が高くなっています。

そもそも電気製品業界や電子部品業界は、慢性的な人手不足となっている状況です。未経験者や業務経験が少ないエンジニアの採用も増えているなか、資格を有するエンジニアは即戦力として採用されています。

現場では即戦力の人材を歓迎していることが、資格を有するエンジニアの需要が高くなる主な理由です。

また、電気関連の工事や製品づくりの現場では、1つのミスが大きなトラブルや事故につながるリスクがあります。高度な資格を取得する過程では安全確認や適切な作業の進め方を学べるため、高度な資格を有している電気エンジニアはより需要が高くなります。

電気エンジニアにおすすめ!業界で活かせる資格5選

電気エンジニアにおすすめ!業界で活かせる資格5選のイメージ画像‐テーブルの上に、ノートパソコン、コーヒーカップ、メガネが置いてある背景に画面上に「QUALFICATION」と書かれたスマホを持っている手が映っている写真

電気エンジニアは働く現場によって求められる知識・技術が異なります。

業界で活躍するためには電気業関連の基本的な資格をはじめとして、管理職へのキャリアアップにもつながる高度な資格の取得を目指すとよいでしょう。

電気エンジニアにおすすめの資格を5つ挙げて、資格の内容・向いている方・取得方法などを解説します。

電気工事士

電気工事士は、電気設備の安全な工事を行うにあたって必要となる国家資格です。

電気工事士資格は「第二種」「第一種」の2つがあります。第二種電気工事士は600ボルト以下の住宅などの受電設備を工事できる資格であり、第一種電気工事士は最大電力500キロワット未満の設備を工事できる資格です。

電気業関連の基本と言える資格であるため、電気エンジニアの方は最初に電気工事士の資格取得を目指すとよいでしょう。

電気工事士は「電気工事士試験」に合格すると取得できます。受験資格は第一種・第二種ともになく、誰でも受験可能です。

電気主任技術者

電気主任技術者は、発電所・変電所や工場・ビルの受電施設など、電気設備の保安監督者として活躍するために必要な国家資格です。

電気主任技術者資格は、取り扱える事業用電気工作物の電圧によって「第三種(5万ボルト未満)」「第二種(17万ボルト未満)」「第一種(無制限)」の3つがあります。合格難易度が高いものの、保安監督者として働くためには必須の資格であるため、管理職を目指す方は取得を検討しましょう

電気主任技術者を取得するための一般的な方法は、電気主任技術者試験を受験して合格することです。電気主任技術者試験はいずれの種類も受験資格がなく、誰でも受験できます。

E検定(電気・電子系技術検定試験)

E検定(電気・電子系技術検定試験)は、電気・電子系エンジニアの短期育成を目的とした民間資格です。エレクトロニクス分野の広範な知識・スキルが問われる検定試験であり、電気エンジニアのスキルアップや就職・転職に役立ちます。

E検定(電気・電子系技術検定試験)には「レベル1試験」「基本分野試験」「全分野試験」という3種類の試験があります。試験によって出題レベルが異なるため、自分の知識量や実務経験に合ったレベルの試験を受験することがおすすめです。

なお、「レベル1試験」は合否判定があるものの、「基本分野試験」「全分野試験」には合否判定がありません。一定以上の得点で称号が獲得でき、得点が高いほど高位の称号になるというシステムを採用しています。

消防設備士

消防設備士は、消防法で定められている防火対象物の消防用設備や特殊消防用設備の点検・整備を行えるようになる国家資格です。

事業場や工場も防火対象物であり、消防用設備等の点検が義務付けられています。電気エンジニアは消防設備士を取得することで、事業場や工場に設置された消防用設備の点検を担当できるようになり、人材価値を高められるでしょう。

消防用設備資格には「甲種」「乙種」の2種類があります。甲種は対象設備についての工事と点検・整備ができる資格であり、乙種は点検・整備ができる資格です。

また、甲種と乙種では対象設備の範囲に違いがあります。自分のキャリアアップにつながる資格を選ぶことがおすすめです。

消防設備士資格を取得するには、「消防設備士試験」を受験する必要があります。乙種は受験資格がないものの、甲種は学歴や特定の資格が必要である点に注意してください。

工事担任者

工事担任者は、通信設備の工事・監督といった業務を行う際に必要な国家資格です。

電気エンジニアは通信設備にかかわる業務を担当することがあり、工事担任者資格を取得していると通信設備の工事や監督を行えるようになります。インターネット環境の整備や設備更新工事の需要は高いため、工事担任者資格を取得すると就職・転職に有利となります。

工事担任者資格は「第一級アナログ通信」「第二級アナログ通信」「第一級デジタル通信」「第二級デジタル通信」「総合通信」の計5種類があります。

工事担任者試験はいずれの種類も受験資格が設定されておらず、誰でも受験することが可能です。

電気エンジニアが資格を取得するメリット

電気エンジニアが資格を取得するメリットのイメージ画像‐資格の勉強をしている電気エンジニアを目指している男性

電気エンジニアが資格を取得すると、電気製品業界や電子部品業界で採用されやすくなります。業界は基本的に人手不足であり、即戦力となる有資格者が優先的に採用されるためです。

職場によっては応募条件に特定の資格を設定しているケースもあります。資格を保有していることで、就職先・転職先の候補をより広く探せるでしょう。

さらに、資格を保有していると従事できる業務の幅が広がってスキルアップ・キャリアアップを狙えるようになり、昇進に伴う昇給も期待できます

電気エンジニアとしての専門性を高めて活躍したい方や、実現したいキャリアパスがある方は、資格取得を目指すことがおすすめです。

電気エンジニアの資格勉強法

電気エンジニアの資格の多くは資格試験があり、しっかりと勉強しなければ試験合格は難しいと言えます。

電気エンジニアの資格勉強法は、大きく分けて「独学する」「スクールに通う」「通信講座を受ける」の3つがあります。

それぞれで勉強の効率やコストは異なるため、自分に合う方法を選んで資格勉強を進めましょう。

独学する

試験対策のテキスト・問題集や専門書を購入して独学する方法です。コストを抑えたい場合は、インターネットで情報を検索して学習するやり方もあります。

独学の最大のメリットは、自分のペースで勉強することが可能な点です。テキストや問題集などを購入するだけで勉強できるため、資格勉強にかかるコストも抑えられます。

デメリットは資格勉強のモチベーション維持が非常に難しく、挫折しやすい点です。基本的な勉強方法はテキスト・問題集を読み進めていくだけであり、勉強の効率が悪くなりやすい点にも注意してください。

また、資格によっては講習受講などが必須となっており、独学だけでは取得できないケースもあります。

スクールに通う

専門学校や資格学校などのスクールに通い、資格を取得できるコースを受講・修了する方法です。

スクールではカリキュラムに沿った学習ができて、資格取得に必要な知識や技術を効率よく学べます。専門知識を持った講師による学習サポートや、卒業後の就職サポートが充実している点も魅力です。

また、スクールでは同じ目的に向けて勉強する仲間がいて、資格勉強のモチベーション維持もしやすくなっています。

スクールのデメリットは、カリキュラムがあらかじめ決まっていて仕事との両立がしにくい点です。学費も高いため、資格勉強にかかるコストを抑えたい方には向きません。

通信講座を受ける

電気エンジニアの資格を取得できる通信講座で勉強をする方法です。

通信講座は資格取得に特化したコースが多く、スクールよりは費用を抑えられるメリットがあります。自分のペースで勉強できて、学校生活や仕事と資格勉強を両立させることが可能です。

通信講座は自宅で勉強するスタイルであり、モチベーションの維持がやや難しい点がデメリットです。 スクールと比べると学習・就職のサポート性が劣りやすい点にも注意してください。通信講座のカリキュラムだけでは分からない部分は自分で勉強したり、資格活用の方法を自分で考えたりする必要があります。

電気エンジニアに求められるスキル

電気エンジニアに求められるスキルのイメージ画像‐虫めがね、右肩上がりの棒グラフ、SKILLの文字が書かれている5個の立方体が並んでいる。

電気エンジニアが資格を取得することには「昇給・昇進につながる」「就職・転職時に有利に働く」などのメリットがあります。

しかし、資格を取得するだけで職場で活躍できるわけではありません。職場によっては実務経験や専門知識など、資格以外でのスキルが重視される場合もあります。

特に下記で紹介する4つのスキルは、どのような職場でも電気エンジニアに求められる内容です。

電気工学・電子工学に関する専門的な知見

電気エンジニアは電気製品や電子機器の製造を行う業種であり、電気工学・電子工学に関する専門的な知見を身に着けなければなりません。「電圧と電流」「交流と直流」「周波数」などの基礎知識はもちろん、コンデンサや半導体といった電子部品についての知識も求められます。

専門的な知見は、製品の設計や開発をするときだけでなく、製品の性能評価や修理を行うときにも必要です。キャリアアップにも役立つため正しい知識を身に着けましょう。

最新技術を積極的に学ぶ姿勢

近年は科学技術が著しく進歩していて、さまざまな最新技術が登場しています。電気エンジニアは最新技術を使用した製品の開発にかかわるケースもあるため、最新技術を積極的に学ぶ姿勢を持ちましょう。

特に近年はIoT・人工知能(AI)・ロボット技術の分野における最新技術が注目を集めています。電気エンジニアはAI・ロボット技術に関心を持つと同時に、操作にかかわるプログラミングの知識を学ぶことも重要です。

粘り強い忍耐力

設計図の作成や配線作業・回路実装など、電気エンジニアの仕事には繊細な作業が多く、作業中は高い注意力が必要です。

さらに開発後は反復試験と調整作業を行います。製品として販売できるまでには多くの工程があり、電気エンジニアには粘り強い忍耐力が求められます。

もしも作業のどこかで製品の不具合・故障につながるポイントがあれば、製品販売後のリコールや会社の損失につながる可能性もあるでしょう。製品開発にかかわる電気エンジニアの忍耐力は、製品の安全性や信頼性を維持するためにも欠かせない資質です。

問題解決に向けた論理的思考力

電気エンジニアの業務では、製品の設計・開発時に問題点を発見したり、テストで製品の不具合が発生したりするケースが少なくありません。電気エンジニアは業務で問題が発生した場合に、問題解決に向けた論理的思考力を発揮することが求められます。

たとえば設計書の図面に間違いがある場合は、図面のどこに問題があり、仕様を満たすにはどのように修正すべきかを考えなければなりません。原因と結果を正しく把握した上で、電気エンジニアの知識を活用すれば、何らかのトラブルが発生しても速やかに問題解決を図れます

まとめ

企業の電気配線を整備している電気エンジニアの男性

資格を有する電気エンジニアは即戦力となるため、業界での需要が高くなります。

電気エンジニアとして活躍したい方は、電気工事士などの資格取得がおすすめです。特に電気主任技術者や工事担任者を取得すると、管理職へのキャリアアップがしやすくなります。

電気エンジニアの資格取得法は大きく分けて3種類があり、効率的に勉強できるスクールや通信講座がおすすめです。紹介した資格以外のスキルも身に着けて、即戦力の電気エンジニアとして就職・転職を目指しましょう。

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