日本のモノづくり

其の七 昔ながらの「直す技術」

江戸の町には「修理屋さん」がおりまして、商売道具を担いで歩いておった。大抵のものは何でも修理してくれる。
この頃は何でも専門職。鉄製品を扱う鋳掛をはじめ、下駄を直す人、桶修理に、割ってしまった茶碗を使えるようにしてくれる人などなど。

壊れたものも直して大切に使っておった。

そんな訳で、始めから直しやすいように作ったそうだ。材料は手に入りやすいもので。作った人しか直せないのは困りもの。当時の基本は徒歩、作った人がすぐに修理に駆け付けるのは困難じゃったろうからな。

またリサイクルも日常的なものであった。こちらも専門の回収屋さんが歩いて回る。金具買い取り屋さんに古傘、古着、灰の回収屋さんが活躍しておった。
その他いろんなゴミが肥料や燃料にも使われたため、捨てるものは少なかったそうな。

作るのも直すのも、質を技があればこそ。こうして長く愛用されるモノが作られてきたとな。

次回、修理屋さんの手仕事を見てみよう。

※画像はイメージです