日本のモノづくり

其の二 海を渡る技術と知恵

1603年から始まった江戸時代は265年続いた。戦で荒廃することもなく、庶民の文化・技術も多いに発達した。
江戸の町は華やぎ、庶民の生活にも豊かさが出てきた。

そんな折、島国の日本にも遠く西洋からの船がやって来るようになった。

当時、近世ヨーロッパは大陸の覇権争いに加え、海外進出・海洋貿易も盛んであった。

そのため航海術や測量術、船舶・武器の製造技術が各地から集められ、磨かれていった。

また西洋医学・薬学も進化した。しかし、その知識と技術は一部のものに独占されていたと言われる。

鎖国時代の日本にもごく一部の貿易港には西洋・東洋両方の技術や医学がもたらされた。オランダ語や中国語で書かれた優れた書物は日本語に翻訳され、広く伝えられた。

殿様たちは領地を繁栄させるため、役立つ知識を一般の人々にどんどん与えた。当時の日本人の識字率は約8割、世界でも稀にみる高さだった。

また、海外製品を手に入れた殿様たちは壊れたものを日本の職人に託し、修理させたり、製造方法を解明して量産させたりしていた。職人たちは新しい技術をどんどん吸収し、さらに発展させ日本独自の科学技術を作り上げていった。

現代に通ずる江戸の科学技術。いったいどんなものであったのか?

それはまた次回、お話しするとしよう。

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