工場用語辞典
インターロック 【よみ】 いんたーろっく 【英語】 Interlock
インターロック:安全を守るための仕組み(ポカよけ)
インターロックとは、機械や装置の安全性を確保するための重要な機能の一つです。ある特定の条件が満たされない限り、次の動作に移行させない、あるいは危険な状態を回避するための仕組みを指します。
インターロックの目的
- 安全性の確保: 機械の誤操作や予期せぬ事態による事故を防止します。
- 作業者の保護: 作業者が危険な場所に近づいたり、危険な作業を行ったりすることを防ぎます。
- 機械の保護: 機械の故障や破損を防ぎ、寿命を延ばします。
インターロックの仕組み
インターロックの仕組みは、非常にシンプルです。ある動作を開始する前に、必ずチェックすべき条件(インターロック条件)が設定されており、この条件が満たされない限り、次の動作に移行しません。
例:
- エレベーターの扉が完全に閉まらないと、階層間の移動を開始しない。
- 機械のカバーが開いていると、電源が入らない。
- 安全柵が開いていると、ロボットが動作を開始しない。
インターロックの種類
インターロックには、様々な種類があります。
- 機械式インターロック: レバーやカムなどの機械的な部品を用いたインターロック。
- 電気式インターロック: 電気回路を用いたインターロック。
- 空気圧式インターロック: 空気圧を利用したインターロック。
- 油圧式インターロック: 油圧を利用したインターロック。
インターロックの応用例
インターロックは、私たちの身の回りで様々な場面で使用されています。
- 産業用ロボット: 安全柵が開いていると動作を停止する。
- エレベーター: 扉が完全に閉まらないと階層間を移動しない。
- プレス機: 安全柵が開いていると、プレス動作が行われない。
- 自動車: ドアが開いているとエンジンが始動しない。
インターロックの重要性
インターロックは、機械や装置の安全性を確保するために不可欠な機能です。インターロックが適切に機能しない場合、思わぬ事故が発生する可能性があります。
インターロックに関する注意点
- 誤動作: インターロックが誤動作を起こすと、機械が停止したり、逆に危険な状態になる可能性があります。
- メンテナンス: インターロックは定期的な点検とメンテナンスが必要です。
- 規格: インターロックには、様々な規格が存在します。適切な規格に基づいた設計と設置を行う必要があります。