工場用語辞典
シッピングマーク(Shipping Mark) 【よみ】 しっぴんぐまーく 【英語】 Shipping Mark
他の荷物と間違わないように輸送用貨物の外装に表示される目印や記号、文字のことを指します。これらは貨物の識別、取扱方法、仕向地の確認、荷受人の特定などを目的として記載されるもので、主に段ボールや木箱、コンテナの外側に表示されます。物流の現場では貨物が大量に取り扱われるため、シッピングマークがないと荷物の誤配や取り違えが発生するリスクが高くなります。特に国際輸送においては、文字だけでなく視覚的に認識できるピクトグラム(絵文字)も多用され、世界中の誰が見てもわかるように工夫されています。
2. シッピングマークの目的と役割
シッピングマークの主な目的は、輸送中の貨物を迅速かつ正確に識別し、適切に取り扱うための情報を提供することです。物流現場ではフォークリフトやクレーンなどで大量の貨物が処理されるため、目視で素早く情報を把握できることが求められます。たとえば「FRAGILE(割れ物注意)」や「THIS SIDE UP(天地無用)」といった表示は、取扱上の注意を促す重要な情報です。また、荷主名、受取人名、出荷地や仕向地の港名、ケース番号などを明示することで、貨物の追跡や仕分けを正確に行うことができます。
3. シッピングマークに含まれる主な情報
シッピングマークに含める情報は貨物の種類や取引先のルールによって異なりますが、一般的には以下の内容が記載されます:
- 荷受人名(Consignee)
- 発送人名(Shipper)または荷印(記号)
- 仕向地(Destination)や港名
- ケース番号(Case No. 1 of 10など)
- 注文番号や契約番号
- 輸送方法や取扱注意マーク(例:傾けるな、濡らすな、上下表示など)
これらはステンシル(型抜き)やラベルで箱に直接印字されることが多く、耐水性や耐摩耗性にも配慮されます。また、英語表記が標準で、国際的なピクトグラムを併用することで言語の壁を越えて伝達が可能になります。
4. 注意点と実務での活用
シッピングマークを記載する際は、表記ミスや情報の欠落に十分注意する必要があります。誤った情報があると、誤配送や通関の遅延など物流上のトラブルにつながります。また、輸送先の国によっては、シッピングマークに特定の表示義務がある場合もあるため、事前に相手国の輸入規則を確認することも重要です。さらに、複数の荷物に共通のマークを使用することで、輸送や保管中の管理効率が向上します。最近ではバーコードやQRコードを併用し、デジタルな情報管理を取り入れる企業も増えています。