工場用語辞典
絵符 【よみ】 えふ 【英語】 picture note
工場用語における「絵符」は、主に以下の2つの意味で用いられます。
1. 工程管理における「絵符」
- 意味: 製品の製造工程における各工程での作業状況や進捗状況を視覚的に把握するためのツールです。
- 特徴:
- シンプルな絵や図、文字を用いて、工程の開始、終了、異常発生などを表現します。
- ホワイトボードや掲示板に貼り付けたり、製品に直接貼り付けたりして使用されます。
- 工程の見える化を促進し、作業者の意識向上や品質管理に貢献します。
- 目的:
- 工程間の連携をスムーズにする。
- 問題点を早期に発見し、改善策を講じる。
- 作業者の作業効率を向上させる。
2. 品質管理における「絵符」
- 意味: 製品に発生した不良箇所や問題点を、簡単な図や文字を用いて表現し、原因分析や対策検討に役立てるためのツールです。
- 特徴:
- 実際の不良箇所を模倣した絵や、問題点を簡潔に説明した文字が書かれています。
- 不良品に添付したり、品質管理会議で共有したりして使用されます。
- 問題点の共有を促進し、品質向上に貢献します。
- 目的:
- 不良の原因を特定する。
- 再発防止策を検討する。
- 全員で品質向上に取り組む意識を高める。
絵符を使用するメリット
- 視覚的に分かりやすい: 文字だけでなく、絵や図を用いることで、複雑な情報を簡潔に伝えることができます。
- コミュニケーションの円滑化: 異なる部署や職種のメンバー間でも、共通の理解のもとで情報共有ができます。
- 問題点の早期発見: 工程の進捗状況や不良発生状況をリアルタイムで把握し、問題点を早期に発見することができます。
- 改善活動の促進: 問題点の原因究明や対策検討を効率的に行うことができます。
絵符の種類と活用例
- 工程管理用絵符:
- 工程開始/終了マーク、検査合格/不合格マーク、遅延マークなど
- 生産ラインのホワイトボードに貼り付け、工程の進捗状況を可視化
- 品質管理用絵符:
- 不良箇所を模倣した絵、不良原因の説明、対策案など
- 不良品に添付し、原因究明や対策検討に活用
- 安全管理用絵符:
- 危険箇所を示すマーク、安全対策の説明など
- 危険な作業場所や機械に貼り付け、安全意識を高める