工場用語辞典

オイルエレメント 【よみ】 おいるえれめんと 【英語】 oil element

オイルエレメント(オイルフィルター)は、エンジンオイルの汚れを取り除く重要な部品です。エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却など様々な役割を担っていますが、使用するうちに金属粉やスラッジなどの不純物が混入し、劣化していきます。オイルエレメントは、これらの不純物を取り除き、エンジンオイルを清浄に保つことで、エンジンの性能を維持し、寿命を延ばす役割を果たしています。

1. オイルエレメントの役割

エンジンオイルは、エンジン内部を循環しながら、以下の役割を果たしています。

  • 潤滑: エンジン内部の金属部品同士の摩擦を減らし、摩耗を防ぎます。
  • 冷却: エンジン内部の熱を吸収し、オーバーヒートを防ぎます。
  • 洗浄: エンジン内部の汚れを洗い流し、清浄に保ちます。
  • 防錆: エンジン内部の金属部品の錆を防ぎます。

しかし、エンジンオイルは使用するうちに、金属粉やスラッジなどの不純物が混入し、劣化していきます。不純物が混入したままのエンジンオイルを使用すると、エンジンの性能が低下したり、故障の原因になったりする可能性があります。

オイルエレメントは、エンジンオイル中の不純物を取り除くことで、エンジンオイルを清浄に保ち、エンジンの性能を維持する役割を果たしています。

2. オイルエレメントの構造

オイルエレメントは、主に以下の部品で構成されています。

  • 濾過材: エンジンオイル中の不純物を濾過する役割を果たします。セルロース繊維や化学繊維などが使用されます。
  • ケース: 濾過材を収容し、エンジンに取り付けるための部品です。
  • シール: エンジンとオイルエレメントの接続部分の密閉性を保ち、オイル漏れを防ぎます。
  • リリーフバルブ: 濾過材が詰まった場合に、エンジンオイルがバイパス通路を通ってエンジンに供給されるようにする安全弁です。

3. オイルエレメントの種類

オイルエレメントには、主に以下の2種類があります。

  • カートリッジタイプ: 濾過材のみを交換するタイプです。
  • スピンオンタイプ: ケースごと交換するタイプです。

一般的に、スピンオンタイプの方が交換が容易なため、広く普及しています。

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4. オイルエレメントの交換時期

オイルエレメントの交換時期は、エンジンの種類や使用状況によって異なりますが、一般的には、エンジンオイル交換2回につき1回が目安とされています。

また、以下の場合は、早めの交換が必要です。

  • 走行距離が多い場合: 走行距離が多いほど、エンジンオイルが汚れやすくなるため、早めの交換が必要です。
  • 悪路走行が多い場合: 悪路走行が多いほど、エンジンオイルに不純物が混入しやすくなるため、早めの交換が必要です。
  • ターボ車の場合: ターボ車は、エンジンオイルが高温になりやすく、劣化しやすいため、早めの交換が必要です。

5. オイルエレメントの選び方

オイルエレメントを選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 純正品: 基本的には、純正品を使用することをおすすめします。純正品は、エンジンの性能に合わせて設計されており、安心して使用できます。
  • 適合車種: 車種に適合するオイルエレメントを選ぶ必要があります。
  • 濾過性能: 濾過性能が高いオイルエレメントを選ぶことで、より多くの不純物を取り除くことができます。
  • 耐久性: 耐久性が高いオイルエレメントを選ぶことで、交換頻度を減らすことができます。