工場用語辞典

オイルクーラー 【よみ】 おいるくーらー 【英語】 oil cooler

オイルクーラーは、エンジンオイルの温度を適正に保つための装置です。エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却など様々な役割を担っていますが、使用するうちに高温になり、劣化していきます。オイルクーラーは、エンジンオイルの温度を下げることで、エンジンオイルの劣化を抑制し、エンジンの性能を維持する役割を果たしています。

1. オイルクーラーの役割

エンジンオイルは、エンジン内部を循環しながら、以下の役割を果たしています。

  • 潤滑: エンジン内部の金属部品同士の摩擦を減らし、摩耗を防ぎます。
  • 冷却: エンジン内部の熱を吸収し、オーバーヒートを防ぎます。
  • 洗浄: エンジン内部の汚れを洗い流し、清浄に保ちます。
  • 防錆: エンジン内部の金属部品の錆を防ぎます。

しかし、エンジンオイルは使用するうちに、高温になり、劣化していきます。エンジンオイルが高温になると、潤滑性能が低下したり、酸化が進んだりして、エンジンの性能低下や故障の原因になります。

オイルクーラーは、エンジンオイルの温度を下げることで、これらの問題を解決し、エンジンの性能を維持する役割を果たしています。

2. オイルクーラーの構造

オイルクーラーは、主に以下の部品で構成されています。

  • コア: エンジンオイルを冷却する部分です。ラジエーターのような構造をしており、フィンと呼ばれる放熱板が多数取り付けられています。
  • ホース: エンジンオイルをオイルクーラーに送り込むためのホースです。
  • アタッチメント: エンジンにオイルクーラーを取り付けるための部品です。
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3. オイルクーラーの種類

オイルクーラーには、主に以下の2種類があります。

  • 空冷式: 走行風を利用してエンジンオイルを冷却するタイプです。構造がシンプルで軽量なため、バイクやスポーツカーによく使用されます。
  • 水冷式: エンジン冷却水を利用してエンジンオイルを冷却するタイプです。冷却性能が高く、大型車やターボ車によく使用されます。

4. オイルクーラーの選び方

オイルクーラーを選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 適合車種: 車種に適合するオイルクーラーを選ぶ必要があります。
  • 冷却性能: エンジンの種類や使用状況に合わせて、適切な冷却性能を持つオイルクーラーを選ぶ必要があります。
  • サイズ: 取り付けスペースに合わせて、適切なサイズのオイルクーラーを選ぶ必要があります。
  • メーカー: 信頼できるメーカーのオイルクーラーを選ぶことをおすすめします。

5. オイルクーラーの取り付け

オイルクーラーの取り付けは、専門知識や工具が必要になるため、カーディーラーや整備工場に依頼することをおすすめします。

自分で行う場合は、以下の手順で行います。

  1. エンジンオイルを抜く。
  2. オイルクーラーを取り付ける。
  3. ホースを接続する。
  4. エンジンオイルを注入する。
  5. オイル漏れがないか確認する。

6. オイルクーラーのメンテナンス

オイルクーラーは、定期的なメンテナンスが必要です。具体的には、以下の点に注意する必要があります。

  • オイル漏れの確認: 定期的にオイル漏れがないか確認しましょう。
  • フィンの清掃: フィンにゴミや汚れが付着している場合は、清掃しましょう。
  • ホースの点検: ホースに亀裂や損傷がないか点検しましょう。