工場用語辞典

絶縁破壊 【よみ】 ぜつえんはかい 【英語】 Dielectric breakdown

絶縁体にかかる電圧が一定以上超えた場合に絶縁体の持つ抵抗力が壊されてしまい大電流が流れることを言う。

”絶縁破壊”が起こる要因は、落雷や設計者のミス、経年劣化による絶縁体の損傷などが挙げられる。どれも想定外の電圧が絶縁体にかかり、絶縁体としての機能が保てなくなり漏電や火災などの被害が起きる原因となる。

特に工場内の製造現場では、燃えやすいモノが密集されているので、保管倉庫などの埃や塵が溜まりやすい箇所は、電気設備の絶縁性能の低下にて漏電などが起きた場合に災害が起きやすくなるので注意が必要である。また、溶接などの製品を加工する時に発生するエネルギーも大変大きいので、作業場所の十分な確保も重要となる。

絶縁破壊を防ぐためには、電圧を絶縁体の耐圧以下に抑えること、絶縁体を劣化させないことが重要なため、

・電圧を抑えるためには、電圧降下を抑える配線や、電圧を制御する装置を使用する。

・絶縁体を劣化させないためには、絶縁体を清潔に保ち、直射日光や高温にさらさないようにする。

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