工場用語辞典
緩衝材 【よみ】 かんしょうざい 【英語】 cushioning material
緩衝材とは、物同士が衝突した際の衝撃を吸収し、製品などを破損から守るための材料のことです。輸送中の振動や落下など、外的要因から製品を守るために、梱包材として広く利用されています。
緩衝材の役割
- 衝撃吸収: 製品に直接衝撃が加わるのを防ぎ、破損のリスクを低減します。
- 振動吸収: 輸送中の振動による製品の動きを抑制し、傷つきを防ぎます。
- 固定: 製品を固定し、輸送中の移動を防止します。
- 保護: 湿気や埃などから製品を保護します。
緩衝材の種類と特徴
緩衝材には、様々な種類があり、それぞれの特性を生かして利用されています。
1. 発泡スチロール
発泡スチロール緩衝材
- 特徴: 軽量で加工性が高く、安価。断熱性にも優れています。
- 用途: 電子機器、精密機器、食品などの梱包に広く利用されます。
2. エアーキャップ(プチプチ)
エアーキャップ緩衝材
- 特徴: 空気を含んだビニール製のシートで、軽量でクッション性が高い。
- 用途: 壊れやすい製品の梱包、緩衝材としての汎用性が高いです。
3. 紙パッキン
紙パッキン緩衝材
- 特徴: 古紙をリサイクルしたものが多く、環境に優しい。形状が自由に変化でき、隙間を埋めやすい。
- 用途: ガラス製品、陶器製品などの梱包に適しています。
4. ウレタンフォーム
ウレタンフォーム緩衝材
- 特徴: 高密度でクッション性が高く、形状記憶性がある。
- 用途: 精密機器や大型製品の梱包に利用されます。
5. その他
- 緩衝材シート: PEシートやポリエチレンフォームシートなど、様々な素材のシート状の緩衝材。
- 緩衝材チップ: 発泡スチロールやウレタンを細かく砕いたチップ状の緩衝材。
- エアークッションフィルム: 空気を含んだクッションフィルムで、エアーキャップの進化版。