工場用語辞典

シャーシ 【よみ】 しゃーし 【英語】 chassis

自動車や鉄道車両、航空機などの骨格となる部分です。人間の体で例えるなら、骨や骨組みに近い役割を果たします。エンジンやボディ、サスペンション、ブレーキなどの様々な部品がこのシャーシに取り付けられ、車両全体の強度を保ち、走行に必要な機能を支えています。

簡単に言うと、シャーシは「走るための基本となる土台」のようなものです。この土台がしっかりしていないと、車は安全に走ることができません。

シャーシの主な種類と特徴

ラダーフレーム

はしご状のフレームにエンジンやボディなどをボルトで固定する構造です。トラックやSUVなど、高い強度が必要な車両によく用いられます。頑丈で耐久性に優れている反面、車体が重くなりやすく、乗り心地の面では不利な場合があります。

モノコックボディ

ボディ全体が強度部材として機能する構造です。多くの乗用車で採用されており、軽量で剛性が高く、衝突時の安全性にも優れています。ラダーフレームに比べて低重心化しやすく、乗り心地や操縦安定性も向上しやすいのが特徴です。

スペースフレーム

パイプ状の部材を組み合わせて骨格を形成する構造です。軽量でありながら高い剛性を確保できるため、スポーツカーやレーシングカー、航空機などに用いられます。設計の自由度が高い反面、製造に手間がかかるため、コストが高くなる傾向があります。

ウイルテック公式求人サイト「ウイルタス」で仕事探し!製造業やエンジニアを積極採用!全国各地で面接、面談、登録を実施中。
ウイルテックでお仕事を見つけませんか?画像をクリックしてお仕事情報をチェック!

シャーシの重要な役割

シャーシは、車両が安全かつ快適に走行するために、非常に重要な役割を担っています。

  • 車体全体の支持: エンジン、ボディ、乗員、積載物など、車両のあらゆる重量を支えます。
  • 走行性能の基盤: サスペンションやステアリング機構などが取り付けられ、走行安定性や操縦性を確保します。
  • 衝突安全性の確保: 衝突時の衝撃を吸収・分散し、乗員の安全を守る役割を果たします。
  • 静粛性・快適性の向上: エンジンなどの振動や騒音を抑制し、快適な乗り心地を提供します。