工場用語辞典

荷捌き 【よみ】 にさばき 【英語】 cargo handling

荷物の処理や整理、または仕入れた商品を売りさばくことは、荷捌きと呼ばれます。大量に集荷された貨物を各地に送る場合など、輸送方面別に仕分けし、別のトラックへ積み替えを行う作業も荷捌きとなります。

近年では、コロナの影響やインターネットサービス業界の充実により、物流分野の需要が拡大しています。そのため、荷物を輸送するトラックが利用する荷捌き場やトラックターミナルの需要も増加しています。 トラックターミナルは、荷捌きをするための場所としての役割があります。拠点間の輸送には大型トラックを使用することが多く、荷物の積み替え作業には広い敷地が必要とされます。

また、自社の工場倉庫など、トラックが入れず、屋外での積み替え作業となる場合は、雨風の影響で砂埃や異物により荷物が汚れたり損傷したりするリスクもあります。そのため、屋根があり、広くて作業がしやすいトラックターミナルが活用されています。

荷捌きの種類

荷捌きの種類は、荷物の量や種類、作業場所などによって様々です。

  • 手作業による荷捌き
    • 少量・軽めの荷物が多い場合や、作業スペースが限られている場合などに適している
  • 機械を使った荷捌き
    • 大量・重めの荷物が多い場合や、効率化を図りたい場合などに適している
  • システムを使った荷捌き
    • 荷物の情報管理や仕分け作業を自動化することで、作業の効率化や正確性を向上させることができる

近年では、これらの荷捌きの種類を組み合わせて、より効率的で効果的な荷捌きが行われるようになっています。

荷捌きのポイント

荷捌きを効率的かつ効果的に行うためには、以下の点に注意することが重要です。

  • 作業スペースを整理整頓する
    • 荷物が動きやすく、安全に作業できる環境を整える
  • 荷物の種類や送り先などを事前に把握しておく
    • 作業の段取りをスムーズにし、無駄な動きを減らす
  • 適切な人員配置を行う
    • 作業量や作業内容に応じて、必要な人員を配置する
  • 機械やシステムを有効活用する
    • 作業の効率化や正確性を向上させる
  • 安全面に十分配慮する
    • 荷物の落下や転倒などによる事故を防ぐ

荷捌きは、物流や販売活動において重要な役割を担う作業です。上記のポイントを参考に、効率的かつ効果的な荷捌きを行いましょう。