工場用語辞典
型名 【よみ】 かためい 【英語】 type name
工場用語における「型名」は、製造される製品を一意に特定するための名称であり、製品の設計図や仕様、製造工程など、製品に関するあらゆる情報を集約する重要な要素です。製品の種類、サイズ、材質、製造年月日、製造ロット番号など、多岐にわたる情報が型名に含まれることが一般的です。
型名の役割
型名は、以下の役割を果たします。
- 製品の識別: 型名によって、製品を一意に識別し、他の製品と区別することが可能になります。
- 品質管理: 製品に問題が発生した場合、型名によって問題が発生した製品を特定し、原因究明や対策を行うことができます。
- 在庫管理: 型名に基づいて製品の在庫管理を行うことで、必要な製品を適切な数量で確保することができます。
- 工程管理: 型名によって、製品の製造工程を管理し、工程の効率化を図ることができます。
- 顧客対応: 顧客からの問い合わせに対して、型名によって製品に関する情報を迅速に提供することができます。
型名の構成要素
型名の構成要素は、企業や製品の種類によって異なりますが、一般的には以下の要素が含まれます。
- 製品の種類: 製品の大分類(例:自動車、家電製品、機械部品など)
- 製品のモデル: 製品の小分類(例:セダン、冷蔵庫、ベアリングなど)
- 製品のサイズ: 製品の外形寸法や容量
- 製品の材質: 製品に使用されている材料
- 製造年月日: 製品が製造された年月日
- 製造ロット番号: 製品が製造されたロット番号
- その他の情報: 設計変更履歴、特許情報など
型名と製品コードの違い
型名と製品コードは、どちらも製品を識別するためのコードですが、その意味合いが異なります。
- 型名: 製品固有の特性を表し、製品の設計図や仕様書と紐付けられることが多いです。
- 製品コード: 在庫管理や販売管理のために使用されるコードで、型名に加えて、販売店コードや顧客コードなどが含まれることがあります。
型名とバーコードの関係
型名は、バーコードと密接な関係にあります。バーコードに型名がエンコードされることで、製品の自動認識が可能になり、物流や販売の効率化に貢献しています。
型名の管理
型名は、企業の重要な資産であり、適切に管理することが求められます。型名管理システムを導入することで、型名の重複や誤りを防止し、製品情報の正確性を確保することができます。
型名は、製品に関する情報を集約し、製品を一意に特定するための重要な要素です。製品の設計、製造、販売、そしてアフターサービスに至るまで、製品のライフサイクル全体において、型名は重要な役割を果たしています。企業は、自社の製品に適した型名体系を構築し、適切な管理を行うことで、製品の品質向上と顧客満足度向上に繋げることができます。