工場用語辞典

カメラモジュール 【よみ】 かめらもじゅーる 【英語】 The camera module

カメラモジュールとは、スマートフォンやデジタルカメラ、自動車、そして近年では様々なIoT機器に搭載されている、画像を取り込むための小型のカメラユニットのことを指します。

カメラモジュールの構成

カメラモジュールは、大きく分けて以下の要素で構成されています。

  • レンズ: 外界からの光を集め、イメージセンサーに結像させる光学的な要素です。レンズの性能は、撮影できる範囲(画角)や解像度、明るさなどに大きく影響します。
  • イメージセンサー: 光を電気信号に変換する素子です。CMOSセンサーが主流で、画素数や感度によって、撮影できる画像の品質が決まります。
  • 信号処理回路: イメージセンサーから得られた電気信号をデジタルデータに変換し、ノイズを除去したり、画像処理を行ったりする回路です。
  • その他の部品: オートフォーカス用のモーター、フラッシュ、赤外線フィルターなど、カメラの機能に応じて様々な部品が搭載されます。

カメラモジュールの役割

カメラモジュールは、様々な機器に搭載され、以下のような役割を果たしています。

  • 写真・動画撮影: スマートフォンやデジタルカメラでは、高画質な写真や動画の撮影に使用されます。
  • 顔認識: スマートフォンの顔認証機能や、防犯カメラでの人物識別などに利用されます。
  • バーコード読み取り: 決済システムや物流管理システムなどで、バーコードを読み取るために使用されます。
  • 自動運転: 自動車に搭載されたカメラモジュールは、周囲の状況を認識し、自動運転を可能にするための重要な役割を果たします。
  • IoT機器: スマート家電やロボットなど、様々なIoT機器に搭載され、画像認識による制御や遠隔監視などに利用されます。

カメラモジュールの種類と特徴

カメラモジュールは、搭載される機器や用途によって、様々な種類があります。

  • スマートフォン用カメラモジュール: 薄型化、高画質化、多機能化が求められ、複数のカメラを組み合わせることで、広角撮影や望遠撮影、ポートレート撮影など、様々な撮影モードに対応しています。
  • 自動車用カメラモジュール: 耐環境性や耐久性が求められ、悪天候下でもクリアな映像を撮影できることが重要です。
  • 監視カメラ用モジュール: 広範囲を監視できる広角レンズや、夜間でも撮影できる赤外線機能を搭載したものが多いです。
  • 産業用カメラモジュール: 高解像度、高フレームレート、耐振動性などが求められ、工場の検査ラインや医療機器などに使用されます。