工場用語辞典
エアフィルター 【よみ】 えあふぃるたー 【英語】 air filter
エアフィルターとは、空気中のゴミやホコリなどの異物を捕集し、清浄な空気を機器内に送り込むためのフィルターです。自動車のエンジン、エアコン、空気清浄機など、私たちの身の回りにある多くの機器に搭載されています。また、エアフィルターは、機器の性能を維持し、寿命を延ばすために非常に重要な部品です。定期的な交換を行うことで、快適な生活を送ることができます。
主な役割
- エンジン保護: 自動車エンジンでは、エアフィルターが吸気口に取り付けられ、エンジン内部にゴミや砂が入るのを防ぎます。これにより、エンジンの磨耗や故障を防ぎ、性能低下を防ぎます。
- 空気清浄: 空気清浄機では、室内の空気を吸い込んでフィルターで汚れを落とし、清浄な空気を排出します。これにより、室内の空気質を改善し、アレルギーや喘息などの症状を緩和します。
- 機器寿命の延長: フィルターによって機器内部が汚れるのを防ぎ、機器の寿命を延ばす効果があります。
仕組み
エアフィルターは、多孔質の素材でできており、空気を透過させながら、ゴミやホコリを捕集します。フィルターの素材や構造によって、捕集できる粒子の大きさや量が異なります。
エアフィルターの素材
エアフィルターの素材としては、以下のようなものが一般的です。
- 紙: コストが安く、一般的なフィルターに使用されます。
- 綿: 吸着性が高く、微細な粒子を捕集できます。
- 不織布: 強度が高く、耐久性に優れています。
- 合成繊維: 耐熱性や耐薬品性に優れています。
エアフィルターの種類
エアフィルターは、用途や構造によって様々な種類があります。
- パネル型: 平らなパネル状のフィルターで、自動車のエンジンによく使用されます。
- 円筒型: 円筒形のフィルターで、空気清浄機によく使用されます。
- HEPAフィルター: 高性能なフィルターで、0.3ミクロン以上の微粒子を99.97%以上捕集できます。クリーンルームや医療施設などで使用されます。
- ULPAフィルター: HEPAフィルターよりもさらに高性能なフィルターで、0.1ミクロン以上の微粒子を99.999%以上捕集できます。半導体製造などの超高純度な環境で使用されます。
エアフィルターの交換時期
エアフィルターは、使用状況によって交換時期が異なります。一般的には、以下のサインが出た場合は交換の目安となります。
- エンジンの調子が悪い: 加速が悪くなったり、燃費が悪くなったりすることがあります。
- エアコンの効きが悪い: エアコンフィルターが詰まると、風量が低下したり、異臭がしたりすることがあります。
- フィルターが目詰まりしている: フィルターが目に見えるほど汚れている場合は、交換が必要です