工場用語辞典
エリアセンサー 【よみ】 えりあせんさー 【英語】 Area sensor
工程内の危険エリアに設置する安全対策用制御装置。
機械などの可動部に作業者が誤って進入したときなどに、センサーが感知し、自動的に機械を停止させる。製品によっては侵入検知やセーフティライトカーテンと呼ばれる。
機械によって検知から停止までにかかる時間は異なる場合があるため、設置する際には正しい安全距離などに配慮する必要がある。
エリアセンサーは、工場や生産ラインにおいて、ある特定の領域(エリア)に物体があるかないかを検知するセンサーです。光を照射し、その反射光を検知することで、物体との距離や有無を判断します。
エリアセンサーの仕組み
エリアセンサーの主な仕組みは、以下の通りです。
- 光源: 可視光線や赤外線などの光を一定の範囲に照射します。
- 受光部: 照射された光が物体によって遮られたり反射されたりした際に、その変化を検知します。
- 信号処理: 受光部で得られた信号を処理し、物体があるかないか、あるいは距離を算出します。
エリアセンサーの種類と特徴
エリアセンサーには、大きく分けて以下の種類があります。
- 反射型: 物体からの反射光を検知するタイプです。
- 透過型: 光源と受光部が対向しており、物体が光を遮断したときに検知するタイプです。
- 拡散反射型: 物体表面で光が拡散反射されることを利用して、物体の有無を検知するタイプです。
各種類の特長
- 反射型:
- 取り付け位置が自由
- 小型の物体も検知可能
- 環境光の影響を受けやすい
- 透過型:
- 高精度な検出が可能
- 物体の厚みを測定できる
- 光源と受光部を一直線に設置する必要がある
- 拡散反射型:
- 表面状態の異なる物体も検知可能
- 距離が長い場合、精度が低下する
エリアセンサーの用途
エリアセンサーは、工場の自動化において幅広く利用されています。
- ワークの有無検知: コンベア上を流れるワークの有無を検知し、次の工程への搬送を制御します。
- 安全装置: 機械への人の接近を検知し、事故を防ぎます。
- レベル検知: 液体や粉体のレベルを検知し、オーバーフローや不足を防止します。
- 物体検出: 搬送中の製品に欠陥がないか、異物が混入していないかなどを検知します。