工場用語辞典
イメージセンサ 【よみ】 いめーじせんさ 【英語】 image sensor
イメージセンサは、光を電気信号に変換する半導体デバイスです。カメラやスマートフォン、監視カメラなど、様々な機器に搭載されています。イメージセンサは、人間の目と同じように光を感知し、その情報を電気信号に変換することで、画像データとして記録することができます。
イメージセンサ種類
1.CCD(Charge Coupled Device): 光を電気信号に変換する感光素子を格子状に配置したものです。高画質で低ノイズな画像を得ることができ、かつては主流でしたが、近年はCMOSに取って代わられつつあります。
2.CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor): 光を電気信号に変換する感光素子を個別に配置したものです。低消費電力で小型化が容易であり、スマートフォンや監視カメラなど、幅広い機器に搭載されています。
イメージセンサの構造
- 感光素子: 光を電気信号に変換する素子です。
- マイクロレンズ: 感光素子に光を集光するレンズです。
- カラーフィルター: 光を赤、緑、青の三原色に分けるフィルターです。
- 信号処理回路: 感光素子から得られた電気信号を処理する回路です。
イメージセンサの主な性能指標
- 画素数: 感光素子の個数です。画素数が多いほど、高画質な画像を得ることができます。
- 感度: 光に対する感度です。感度が高いほど、暗い場所でも鮮明な画像を得ることができます。
- ダイナミックレンジ: 明暗差を表現できる範囲です。ダイナミックレンジが広いほど、白とびや黒つぶれのない画像を得ることができます。
- フレームレート: 1秒間に取得できる画像数です。フレームレートが高いほど、滑らかな動画を撮影することができます。
イメージセンサは、近年急速に進化しており、画質、感度、ダイナミックレンジ、フレームレートなどが向上しています。また、AI技術の進展により、イメージセンサ自体で画像処理を行う機能も搭載されるようになっています。
イメージセンサの主な用途
- デジタルカメラ: 写真や動画の撮影に使用されます。
- スマートフォン: 写真や動画の撮影、顔認証、バーコードスキャンなどに使用されます。
- 監視カメラ: 防犯や監視に使用されます。
- 自動車: 自動運転や衝突防止システムなどに使用されます。
- 医療機器: 内視鏡検査などに使用されます。
イメージセンサは、私たちの生活に欠かせない部品となっています。今後、イメージセンサはさらに進化し、様々な分野で新たな可能性を切り拓いていくことが期待されています。
ちなみに
【イメージセンサー】
の呼び方も間違いではないが日本工業規格(JIS)ではイメージセンサと表記されている。