言われたことしかできない人に向いている仕事7選

仕事で求められる能力として、柔軟性・チームワーク・コミュニケーション能力などが挙げられます。持っている能力や得意・不得意は人によって異なるため、まずは自分の特徴や強みを理解した上で自分にあった職種を選ぶことがポイントです。

今回は、言われたことしかできない人の特徴と強み、向いている仕事の特徴について詳しく解説します。おすすめの仕事も紹介するため、自分に合った働き方を探している人は、ぜひ参考にしてください。

「言われたことしかできない人」とは？

言われたことしかできない人とは、誰かの指示を受けて初めて動ける人を意味します。与えられた仕事をこなす分には大きな問題はないものの、指示されたこと以上の成果を求められると上手く対応できないことが特徴です。

自分で考えて行動することがないため、「指示待ち人間」「受け身」と表現されることもあります。

主体性を持って働くことが苦手であるため、仕事のジャンルによっては本来の実力を発揮できない場合もあるでしょう。受け身タイプの人は、自分から積極的に行動する必要があるクリエイティブ系や営業職などの仕事にストレスを感じやすい傾向にあります。

主体的に動くことが苦手な人は、自分の強みを活かせる仕事を探しましょう。

言われたことしかできない人の特徴

言われたことしかできない人には、いくつか特徴があります。働きやすい仕事を選ぶためにも、まずは自分の性格と向き合ってどのような特徴があるのかチェックしておきましょう。

ここでは、言われたことしかできない人の特徴を4つ解説します。

失敗や叱責を恐れている

受け身タイプの人は、他の人と比べて失敗や叱責を恐れやすい傾向にあります。「失敗したらどうしよう」「叱られるかもしれない」という気持ちが先行しやすいことが特徴です。

失敗する前からうまく行かなかった場合をイメージしてしまうため、自分から積極的に行動することができません。経験したことがない案件に対しては、必要以上に慎重になってしまうことも多いでしょう。

自己肯定感が低い傾向にある

言われたことしかできない人は、自己肯定感が低い傾向にあります。自分の考えや行動に自信が持てないため、主体的に動くのが苦手です。

自己肯定感とは、自分自身を肯定する感覚を意味します。自己肯定感が低い人は、ありのままの自分をうまく認められず、「どうせ自分は」「自分はダメだ」などネガティブな気持ちを抱きやすいのが特徴です。周囲の人から評価されても、素直に受け取ることができない人もいます。

自己肯定感の低さは、過去のトラウマや他者と比較する癖が原因であるケースが多く見られます。

臨機応変な対応を苦手としている

臨機応変な対応が苦手なことも、言われたことしかできない人の特徴の1つです。故障や不具合などのトラブル発生時に、自分で考えて応急処置や初動対応をすることができません。

失敗や叱責を恐れる性格や自己肯定感の低さも影響しています。誰かの指示を受けないと不安で行動に移せないため、速やかな対応ができずに事態が深刻化することもあるでしょう。ただし、業務に関する知識を身につけたり経験を積んだりすることで、苦手意識の克服は可能です。

仕事にやりがいを感じられていない

元々の性格が理由ではなく、仕事にやりがいを感じられていないことが影響して指示待ち人間になっている可能性もあります。「仕事がつまらない」「何のために働いているのか分からない」「適切に評価されていない」など、仕事に意欲を持てない状態は主体性を失うことにつながります。

仕事へのモチベーションが下がっている場合は、転職を考えてみるのも1つの方法です。やりがいをもって働ける仕事を探してみましょう。

言われたことしかできない人の強み

言われたことしかできない人は、業種によってはネガティブな印象を持たれることもあります。とはいえ、指示待ちのスタンスが必ずしもマイナスになるわけではありません。指示されたことをしっかり行う人には、受け身タイプならではの強みもあります。

言われたことしかできない人の強みを評価し、忠実かつ必要な人材として受け入れてくれる企業もあることを理解しておきましょう。ここからは、言われたことしかできない人の強みを解説します。

ルーティンワークを正確にかつ安定してこなせる

指示されたルーティンワークをしっかりとこなせるのは、受け身タイプの人が持つ強みです。

ルーティンワークは変化が少ないため、自分で考えて行動したい人には物足りなく感じることもあります。単調な仕事にやりがいを感じられない人も多く、ルーティンワークが多い業種は向き不向きが分かれやすいのが特徴です。

指示されたことしかできない人はルーティンワークを正確かつ安定してこなすため、会社側は安心して仕事を任せられます。黙々と仕事に向き合える人は、会社にとって貴重な人材です。

協調性を評価されやすい

受け身タイプには、協調性がある人が多く見られます。周囲の人と協力しつつ他者の考えを尊重して仕事に取り組めるのは、大きな強みです。

職場にはリーダーシップを発揮する主体性に優れた人材も必要ですが、協調性のある人材がいなければチームワークが悪くなってしまいます。

言われたことしかできない人は、他人の指示に忠実に動く傾向にあることから協調性を評価されやすく、上司や同僚と良好な関係を築けるでしょう。特にワンマンタイプの社長や上司は、指示されたことを丁寧にこなす従順な部下を好む傾向にあります。

自分に合った職場であれば高い業務効率を実現できる

自分に合った職場で働くことができれば、強みを活かして成果を挙げることができるでしょう。指示された内容を高い業務効率でこなせるのは、受け身タイプの人ならではの最大の強みです。

主体性が高い人は、余計なことを考えてしまい業務がおろそかになることがあります。後ろに控えている仕事に悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。

ルーティンワークが多い職場や協調性が求められる職場では、迅速かつ安定した成果を生み出す受け身タイプの人材が重宝されます。

言われたことしかできない人に向いている仕事の特徴

言われたことしかできない受け身タイプの人でも、性格や特徴に合う仕事に就くことで強みを活かして働けます。自分に向いている仕事の特徴を知っておくことで、快適に働ける職場を見つけられるでしょう。

ここでは、言われたことしかできない人に向いている仕事の特徴を解説します。

スピードよりも正確さ・丁寧さが求められる

言われたことしかできない人には、正確さ・丁寧さが求められる仕事が向いています。

さまざまな業務をトータルでこなす仕事よりも、チームの中で与えられた役割をこなす仕事がおすすめです。自分で取りに行く仕事より、待っていれば自動的に割り振られる仕事の方が快適に働けます。任せられた仕事をしっかりこなす受け身タイプの強みを活かせるでしょう。

一方、時間やノルマに追われる仕事はストレスやプレッシャーの原因になります。スピード重視の仕事はストレスになりやすいため避けた方が無難です。

イレギュラー対応が起こりにくい

言われたことしかできない人は、イレギュラーが起こるとパニックになりやすい傾向にあります。自分で考えて行動することが苦手なため、イレギュラー対応が起こりにくい仕事が向いています。

また、「トラブルや不具合に対しては必ず上司の指示を受けてから対応する」と決まっている職場であれば、精神的な負担を軽減できるでしょう。

受け身タイプの人は、自分で判断する機会が少なく、責任の範囲が狭い仕事を選ぶのがポイントです。

マニュアル化された定型業務が多い

言われたことしかできない人には、やるべきことが明確な定型業務が向いています。自分で仕事を取りに行ったり考えて行動したりする必要がないため、失敗や叱責を恐れることなく安心して働けます。

業務内容や手順がマニュアル化されている仕事であれば、迷うことも余計なことをして叱られる心配もありません。自分のペースで進められる仕事であれば、より快適に仕事に取り組めるでしょう。

マニュアル完備の仕事は、未経験OKの求人も多いことも特徴です。

言われたことしかできない人に向いている仕事7選

言われたことしかできない人の強みを活かせる仕事には、工場作業員・トラック運転手・事務職などがあります。それぞれの仕事の概要をチェックして、仕事探しに役立てましょう。

ここからは、言われたことしかできない人に向いている仕事を7つ紹介します。

工場作業員

工場作業員とは、工場に勤務して決められた作業をこなす仕事です。

工場作業員の仕事は、生産・検査・包装などライン作業が中心です。マニュアル化されているため受け身タイプの人に向いています。イレギュラーも少ないため、臨機応変な対応を求められることはほとんどありません。

作業内容によってはスキルが必要となりますが、基本的には未経験でも働ける仕事です。ものづくりに興味がある人にも向いています。

倉庫作業員

倉庫作業員とは、運送会社やECサイトが所有する倉庫で作業を行う仕事です。主に商品のピッキング作業や荷物の梱包作業を行います。

倉庫作業員の仕事は、作業の流れや手順が決まっています。機械操作もマニュアル化されており、自分で考えて行動する必要がありません。正確さ・丁寧さが求められるため、集中力と記憶力に自信がある人ほど快適に働けるでしょう。

仕事中は倉庫内の移動が多いため、ある程度の体力が求められます。必須の資格はないものの、フォークリフトを使う工場では免許がある人の方が有利です。

トラック運転手

受け身タイプの人には、トラック運転手の仕事も向いています。指示された場所へ荷物を運ぶ仕事で、主体性がなくても問題なく働くことができます。1人で作業をする時間が長いため、自分のペースで働きたい人にもおすすめです。

トラック運転手は、自動車免許と運転スキルがあれば未経験でも働けます。運送業界は人手不足が続いているため、豊富な選択肢の中から自分に合う会社を選べるでしょう。異業種からの転職も多く、車の運転が好きな人にとって魅力的な仕事です。

事務職

受け身タイプの人には、業務がルーティーン化されている事務職も向いています。事務職の主な仕事は、書類作成・書類のファイリング・電話対応です。来客時には、接客スペースに案内したり飲み物を出したりすることもあります。

他の社員のサポートを行う場面も多く、協調性が求められる仕事です。デスクワークが中心であるため、体力に自信がない人でも無理なく働けます。電話対応スキルやパソコンスキルがあると採用につながりやすくなります。

日商簿記検定や秘書検定の資格があると就職に有利です。

清掃員

清掃員は、言われたことしかできない人でも活躍できる仕事です。オフィスビル・マンション・病院・ホテルなどの清掃や物品の交換を行います。担当現場が割り振られるため、職場環境の変化が少ないことが特徴です。

マニュアルに沿って正確かつ丁寧に作業を進める必要があるため、ルーティンワークが得意な人や与えられた仕事を黙々とこなすことが好きな人に向いています。現場によっては複数人で清掃を行う場合もありますが、1人で対応する現場も多いためコミュニケーションが苦手な人でも無理なく働けます。

警備員

言われたことしかできない人は、警備員の仕事も検討してみましょう。警備員は常駐する施設が決まっており、パトロールの時間帯や順番がマニュアル化されています。必須となる資格もないため、未経験でも働きやすい仕事です。

主体的に動く必要はほとんどなく、指示された通りに動ける人であれば問題なく働けます。ただし、施設の安全を守る仕事である以上、不審者やトラブルがあれば対応しなければなりません。緊急事態用のマニュアルもあるため、慌てずに落ち着いて対応しましょう。

インフラ系エンジニア

手に職をつけられる仕事をしたい人には、インフラ系エンジニアもおすすめです。ITインフラに携わる仕事で、ネットワークエンジニア・サーバーエンジニア・セキュリティエンジニアなどの種類があります。

裏方に徹する仕事であるため、与えられた業務をコツコツこなしたい人や主体的に動くことが苦手な人に向いています。

未経験からインフラ系エンジニアとして働く場合、1～2年はシステム運用や保守の業務を担当するのが一般的です。経験を積むことで設計や構築などを担当できるようになります。

まとめ

受け身タイプの人は、失敗や叱責を恐れやすく自己肯定感が低い傾向にある一方で、「ルーティンワークを正確かつ丁寧にこなせる」「協調性がある」などの強みもあります。

言われたことしかできないと思っている人には、イレギュラー対応が起こりにくく業務がマニュアル化されている工場作業員や倉庫作業員などの仕事がおすすめです。他にも無理なく働ける仕事はさまざまあるため、求人情報をチェックしてみましょう。

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