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製造業・工場のお仕事
2026.06.09

旋盤工とは?仕事内容・平均年収・未経験からの目指し方も徹底紹介!

「旋盤工とは?仕事内容・平均年収・未経験からの目指し方も徹底紹介!」のイメージ画像‐製造工場の現場で汎用機械のハンドルを操作して部品加工を行うスタッフ

旋盤工は、「旋盤」と呼ばれる工作機械を用いて精密な部品加工を担う技術職です。当記事では、旋盤工の主な仕事内容から、魅力・大変なところ、さらに平均年収や未経験からの目指し方まで徹底解説しています。

旋盤工は、金属などの材料を加工し、機械部品を高精度に仕上げる仕事です。製造業において欠かせない存在であり、自動車や機械、精密機器など、さまざまな分野を支える重要な役割を担っています。

旋盤工の仕事は専門性が高いイメージがありますが、未経験からでも目指せる職種の一つです。一方で、仕事内容や必要なスキル、働き方の特徴を理解していないと、自分に合っているか判断しにくい面もあります。

今回は、旋盤工とはどのような職業なのか気になっている人に向けて、主な仕事内容ややりがい、大変なところ、さらに平均年収や未経験から目指す方法を詳しく解説します。

この記事の監修

ウイルタス編集部

ウイルタスでは、製造業・ものづくり業界に特化した人材サービスを展開しています。
当メディアでは、求職者の方に役立つキャリア形成のノウハウから、現場で活かせるスキルや業界トレンドまで、幅広い情報をお届けしています。

旋盤工とは?

「旋盤工とは?」のイメージ画像‐製造工場の現場で工作機械を操作する作業着の男性スタッフ

旋盤工とは、金属や樹脂などの材料を「旋盤」と呼ばれる工作機械で回転させ、刃物を当てて削ることで、精密な部品を加工する技術職です。

自動車や機械、電子機器、医療機器など幅広い分野で使用される部品を製造しており、製造業を支える重要な役割を担っています。ミクロン単位の精度が求められる場面も多く、高度な技術と集中力が必要とされる仕事です。

そもそも「旋盤加工」とは?

旋盤工の仕事内容を理解するうえで欠かせないのが、「旋盤加工」という技術です。旋盤加工とは、材料を回転させながら刃物を当てて削ることで、円形や円柱状の部品を高精度に仕上げる加工方法を指します。

具体的には、金属や樹脂などの素材を機械に固定し、りんごの皮をむくようなイメージで、回転させながら刃物(バイト)で削り出すことで、外径や内径、溝などを加工していきます。 旋盤加工は滑らかな曲面や精密な円形部品の加工に適しており、自動車のシャフトやネジ、機械の軸部品など、多くの工業製品がこの技術によって製造されています。

旋盤(旋盤加工)とフライス盤(フライス加工)の違い

旋盤加工とよく比較されるのが、フライス盤を用いた「フライス加工」です。旋盤加工とフライス加工の大きな違いは、加工時に「どちらが回転するか」という点にあります。

旋盤加工は材料そのものを回転させて削るのに対し、フライス加工は刃物側が回転し、材料が固定された状態で加工を行います。この違いにより、旋盤は円形や円柱状の加工に適しており、フライス盤は平面や角形などの加工に強みをもっています。

製造現場では、加工する部品の形状や用途に応じてこれらを使い分けるのが一般的です。旋盤工として働く場合でも、フライス加工の基本的な知識を身につけておくと、対応できる業務の幅が広がるでしょう。

旋盤の2つの方式|「汎用旋盤」と「NC旋盤」

旋盤には大きく分けて、「汎用旋盤」と「NC旋盤」の2種類があります。どちらも材料を削るという基本的な役割は同じですが、操作方法や求められるスキルが異なります。

●汎用旋盤

作業者がハンドルを操作して手動で加工を行う方式です。刃物の当て方や送り速度を自分で調整しながら仕上げるため、職人の経験や技術が仕上がりに大きく影響します。単品加工や試作品など、柔軟な対応が求められる場面で活用されています。

●NC旋盤

コンピューターに加工プログラムを入力し、自動で加工を行う方式です。設定した通りに機械が動くため、同じ製品を安定して量産できる点が特徴です。操作にはプログラムの理解や確認作業が求められますが、未経験からでも比較的習得しやすい分野とされています。

このように、旋盤の方式によって仕事内容や求められるスキルが異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。

旋盤工の主な仕事内容

「旋盤工の主な仕事内容」のイメージ画像‐製造工場の機械加工職種における旋盤の操作・作業風景

旋盤工の仕事は、扱う機械が汎用旋盤かNC旋盤かによって細かな作業内容は異なりますが、基本的には「図面の確認→段取り→加工→寸法測定・品質確認」という流れで進みます。

いずれの工程も製品の精度や品質に直結するため、一つひとつの作業を丁寧に行うことが重要です。ここからは、旋盤工の主な仕事内容を工程ごとに解説します。

図面の確認

最初に行うのが、図面の確認です。図面には部品の形状や寸法、公差(許容される誤差)などが細かく記載されており、それらを正確に読み取ることが求められます。

どの順序で加工するか、どの工具を使うかといった加工手順も、この段階で検討します。特にNC旋盤を使用する場合は、Gコードなどを用いて工具の動きや回転数をプログラムとして入力する作業も必要です。図面を正しく理解する力は、すべての工程の基礎となります。

段取り(材料・刃物のセット)

図面をもとに加工手順を決めたら、材料や刃物を機械にセットする「段取り」を行います。材料をしっかり固定し、適切な刃物を選定・取り付けることで、安定した加工が可能になります。

段取りが不十分だと、加工中にズレや工具の破損が発生するおそれがあるため、非常に重要な工程です。刃物の位置や突出量、回転の基準位置などを正確に調整する必要があり、経験や技術が求められる場面でもあります。

加工・機械操作

段取りが完了したら、実際に機械を操作して加工を行います。旋盤では材料を回転させながら刃物を当て、外径や内径、溝などを削り出していきます。

汎用旋盤の場合は手動で刃物を操作しながら加工を進めるため、繊細な調整力が求められます。一方、NC旋盤ではプログラムに基づいて自動で加工が進むため、機械の動作確認や異常の有無をチェックすることが主な役割となります。

いずれの場合も、安全に配慮しながら正確に作業を進めることが重要です。

寸法測定・品質確認

加工が完了した後は、製品が図面通りの寸法や精度で仕上がっているかを確認します。ノギスやマイクロメーターなどの測定器具を用いて、細かく寸法をチェックする作業です。

わずかな誤差が製品の不良につながるため、ミクロン単位での精度確認が求められる場合もあります。必要に応じて加工条件を調整し、品質を安定させることも重要な役割です。丁寧な測定と確認が、最終的な製品品質を左右すると言っても過言ではありません。

旋盤工の魅力・やりがい

「旋盤工の魅力・やりがい」のイメージ画像‐製造業の現場で笑顔で機械オペレーター業務を行う女性スタッフ

旋盤工として働くことには、さまざまな魅力があります。特に、ものづくりならではの達成感を味わえる・将来的なキャリア形成につながるといった点は、日々の仕事のモチベーションにもつながるでしょう。

ここからは、それぞれの魅力・やりがいについて詳しく説明します。

ものづくりならではの達成感を味わえる

旋盤工の大きな魅力は、ものづくりの達成感を実感できる点です。金属や樹脂の素材が自分の手で精密な部品へと仕上がっていく過程を間近で見られるため、完成したときの喜びは非常に大きいでしょう。

また、自分が加工した部品が自動車や機械、電子機器などの一部として使われることも多く、社会に役立っている実感を得られる点もやりがいの1つです。作業を重ねるごとに仕上がりの精度が安定していくため、技術の向上を実感しやすい点も魅力と言えるでしょう。

キャリアアップも目指せる

旋盤工は、経験や技術を積み重ねることでキャリアアップを目指せる職種です。はじめは機械操作を中心とした業務からスタートしますが、徐々に段取りや加工条件の設定、後輩への指導など、より責任のある役割を担うようになります。

また、機械加工技能士などの資格を取得することで、自身の技術力を客観的に証明できるようになり、工程管理やリーダー職へとステップアップする道も開けます。技術を磨くほど活躍の幅が広がる点は、長く働くうえでの大きな魅力です。

旋盤工の大変なところ

「旋盤工の大変なところ」のイメージ画像‐製造業の工場で工作機械のオペレーター業務を行う男性スタッフ

旋盤工はものづくりのやりがいを感じられる仕事である一方で、精密さや作業環境の面で大変さを感じる場面もあります。ここでは、旋盤工の大変なところを紹介します。

常に精度の高さが求められる

旋盤加工では、ミリメートルよりもさらに細かい単位での精度が求められることが多く、わずかなズレが製品不良につながる可能性があります。そのため、常に高い集中力を維持しながら作業を行う必要があります。

汎用旋盤では作業者の技術力が仕上がりに直結し、NC旋盤でもプログラムの設定や調整にミスがあると品質に影響が出ます。正確さを追求し続ける姿勢が常に求められる環境は、慣れるまでに難しさを感じることもあるでしょう。

立ち仕事が中心で体力が必要となる

旋盤工の仕事は、基本的に立ち仕事が中心です。加工中も機械の動作確認や調整、次の作業の準備などを行うため、長時間立ったまま作業を続けることになります。また、材料の運搬や工具の交換など、一定の体力を要する作業も発生します。

そのため、体力に不安がある方にとっては負担を感じやすい場合があります。とは言え、身体を動かす仕事が好きな方にとっては、むしろ働きやすい環境と言えるでしょう。

旋盤工の平均年収

「旋盤工の平均年収」のイメージ画像‐転職時や年末調整で必要となる給与所得の源泉徴収票と計算用の電卓

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、旋盤工(金属工作機械作業従事者)の平均年収は約483.8万円とされています。内訳は月給約33.3万円、年間賞与その他特別給与額は約83.5万円です。

(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2025/index.html

ただし、これはあくまで平均値であり、実際の収入は経験年数や技術力によって大きく異なります。未経験者や経験の浅い段階では平均を下回ることもありますが、高度な技術を身につけることで、より高い収入を目指すことも可能です。

旋盤工に求められるスキル・素質

旋盤工は、下記のようなスキル・素質を有する人が特に活躍しやすい傾向にあります。

●   空間認識能力や図面を正確に読み取る力
●   ミクロン単位の精度に対応できる集中力と丁寧さ
●   機械操作やNCプログラムに関する基礎的な知識の理解力

旋盤工は、図面をもとに立体的な形状をイメージしながら加工を行うため、空間認識能力や判断力が求められます。また、高い精度が求められる作業が多いため、細かな作業をやり遂げる集中力や忍耐力も欠かせません。

加えて、NC旋盤を扱う場合にはプログラミングや数値に関する理解も必要となり、継続的に技術を学ぶ姿勢が重要です。

未経験から旋盤工を目指す方法

「未経験から旋盤工を目指す方法」のイメージ画像‐製造業の未経験者歓迎・初心者OKを表現する、作業着姿の男性と初心者マーク

旋盤工は、学歴や特別な資格が必須ではなく、未経験からでも目指せる職種の一つです。基礎知識や技術は、実務を通じて身につけていくケースも多く、段階的にスキルアップしていける点が特徴です。

未経験から旋盤工を目指す主なルートとしては、下記の3つが挙げられます。

(1)工業高校や高専で基礎を学んで就職する
(2)職業訓練校で基礎的な知識・技術を習得してから転職する
(3)未経験から見習いやオペレーターとして就職する

いずれの場合も、最初は製品の取り出しや検査など比較的シンプルな業務から始め、徐々に段取りや加工、プログラミングなどを習得していくのが一般的です。

また、派遣社員や期間工として経験を積み、正社員登用を目指すケースもあります。働きながら技術を身につけられる点は、未経験者にとって大きな魅力と言えるでしょう。

旋盤工として働く上で役立つ資格

旋盤工として働くうえで必須となる資格はありませんが、資格を取得することで自身の技術力を客観的に証明でき、転職やキャリアアップに役立つ場合があります。

特に、旋盤工は経験やスキルが評価される職種であるため、資格の有無が評価の1つの指標になることもあるでしょう。

代表的な資格として挙げられるのが「機械加工技能士」です。

機械加工技能士は、工作機械を用いた切削や研削加工の技能を証明する国家資格です。特級・1級・2級・3級の4つの等級に分かれており、1級・2級の受験には一定の実務経験が必要ですが、3級であれば未経験からでも受験可能です。

機械加工技能士の資格を取得することで、転職時のアピール材料になるだけでなく、昇進や資格手当の対象となる場合もあり、長期的なキャリア形成にもつながります。

旋盤工としてのキャリアを築きたいという人や、すでに旋盤工として働いており「さらなるキャリアアップ・スキルアップを測りたい」と考えている人にもおすすめの資格です。

まとめ

旋盤工は、「旋盤」と呼ばれる工作機械を用いて精密な部品加工を担う技術職で、製造業・ものづくり業界において欠かせない存在となっています。

未経験からでも目指せる点や、技術を磨くことでキャリアアップできる点が魅力となる一方で、高い精度が求められることや体力面の負担など、大変な側面もあります。そのため、仕事内容や働き方を理解したうえで検討することが重要です。

製造業・ものづくり業界に興味がある方は、求人情報や働き方の選択肢を幅広く確認することが大切です。「WILL+(ウイルタス)」では、全国の自社工場を中心とした製造業求人を取り扱っています。自分に合った働き方を見つけたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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