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組み込みエンジニアが「きつい」と言われる理由8選|対策・働く魅力
組み込みエンジニアの仕事は「きつい」と言われることもありますが、そのほとんどには対処法があります。今回は、組み込みエンジニアの仕事内容や「きつい」と言われる理由と対処法、さらに働く魅力・やりがいを徹底解説しています。
人々の生活や産業を支えるさまざまな製品には、ソフトウェアで制御された「組み込みシステム」が用いられています。こうした組み込みシステムを設計・開発するのが組み込みエンジニアの役割です。
組み込みエンジニアは今後も安定した需要が見込まれており、長く活躍したいエンジニアにとって魅力的な職種となります。その一方で、「きつい」「大変」と言われることも少なくありません。しかし、そうした負担の多くは事前の対策や働き方の工夫によって軽減できる可能性があります。
そこで今回は、組み込みエンジニアの概要と仕事内容から、組み込みエンジニアが「きつい」と言われる理由と対策・対処法、さらに働く魅力まで詳しく紹介します。
ウイルタス編集部
ウイルタスでは、製造業・ものづくり業界に特化した人材サービスを展開しています。
当メディアでは、求職者の方に役立つキャリア形成のノウハウから、現場で活かせるスキルや業界トレンドまで、幅広い情報をお届けしています。
組み込みエンジニアとは?

組み込みエンジニアとは、家電製品や自動車、医療機器、産業機械など、人々の生活や産業を支えるさまざまな製品に内臓された組み込みシステムを設計・開発するエンジニアです。
そもそも「組み込みシステム」とは、特定の機能や目的に特化した専用のコンピュータシステムを指します。例えば、炊飯器の温度制御やスマートフォンの顔認証、さらに自動車の自動運転などは、すべて機器に組み込まれたシステムによって制御されています。
組み込みエンジニアの役割は、機器が意図した通りに動作するよう、ハードウェアとソフトウェアの両面からシステムを設計・実装することです。単純にソフトを開発するだけでなく、ハードウェアの構成や仕様を理解し、制御方法を検討しながら開発を進めます。
組み込みエンジニアが活躍できる業界は非常に広範囲ですが、代表的な活躍の場としては「家電業界」「電子・OA機器業界」「自動車業界」「医療機器業界」が挙げられます。
近年ではIoT技術の発展に伴い、ネットワークと連携する組み込み機器のニーズも高まっており、組み込みエンジニアの需要は今後も安定的に続くと考えられています。
組み込みエンジニアの仕事内容
組み込みエンジニアはハードウェアとソフトウェアの両方にまたがる知識とスキルが求められる専門性の高い職種であり、システム開発においては上流から下流までの幅広い工程に関わることが特徴です。
ここでは、組み込みエンジニアの主な仕事内容を紹介します。
| 要件定義 |
| 開発の初期段階である要件定義では、システムに必要な機能や性能、制約条件などを整理し、開発の方向性を明確にします。 顧客の要望や仕様を丁寧にヒアリングし、設計書や仕様書といったドキュメントを作成するのが主な業務です。 |
| システム設計 |
| 要件に基づき、ハードウェア・ソフトウェアの具体的な設計を行います。 ハードウェア設計では、使用する部品の選定や回路図の作成、基板レイアウト設計などを担当します。一方、ソフトウェア設計では、システムの構成や処理の流れを設計し、必要に応じて制御アルゴリズムや通信処理の仕様を定めます。 これらは単独で設計するのではなく、ハードとソフトの連携を前提とした統合的な設計が求められます。 |
| 開発・プログラミング |
| 設計に基づいて、マイコンや制御用デバイスに組み込むソフトウェアを開発します。 使用するプログラミング言語はC言語やアセンブリ言語が主流で、特に低レイヤーでのハード制御に対応できるスキルが求められます。開発対象によっては、RTOS(リアルタイムOS)や通信プロトコルの知識も必要になります。 |
| 動作テスト・改善 |
| 開発したプログラムや設計したシステムが、想定通りに動作するかどうかを確認する工程です。単体テストや結合テスト、システムテストを段階的に実施し、不具合の早期発見と修正に努めます。 テストの多くは自動化されており、効率的な不具合検出が可能です。テストで得られたデータをもとにソフトウェアや回路の調整を行い、品質の高い製品を仕上げていきます。 |
組み込みエンジニアが「きつい」と言われる理由8選|対策・対処法も

組み込みエンジニアは、あらゆる製品の根幹に関わる重要な職種である一方で、「きつい」「大変」「やめとけ」といった声が聞かれることもあります。実際に、専門性の高さや納期の厳しさから、特に働き始めは仕事への悩みや課題を感じやすいことも実情です。
しかし、「きつい」とされる要因の多くは、事前の対策や働き始めた後の工夫次第で大きく軽減させられます。ここからは、組み込みエンジニアの仕事が「きつい」と言われる8つの理由を、対策・対処法とともにそれぞれ詳しく説明します。
難易度の高いスキルと専門知識が求められる
組み込みエンジニアには、ハードウェアとソフトウェアの両面に関する幅広い知識が求められます。
特に、リアルタイム制御や省電力設計、マイコン周辺の制御、センサーとの連携など、一般的なアプリケーション開発とは異なる高度な技術に対応する必要があります。初心者や未経験者にとってはハードルが高く、習得までに時間と労力がかかることも多いでしょう。
しかし、最初からすべてを網羅しようとする必要はありません。基礎的なC言語やマイコン制御から段階的に学び、実務の中で経験を積んでいくことが、専門性を高めるための確実な方法です。また、教育体制の整った職場や、初心者向けのサポートが充実している企業を選ぶことも有効です。
プロジェクト納期に追われやすい
製品の出荷日や量産スケジュールに直結する組み込み系のプロジェクトでは、短納期での対応が求められる場面も少なくありません。特に納期前は残業や休日出勤が続くこともあり、精神的にも肉体的にも負担がかかりやすいです。加えて、複数のプロジェクトが重なると、スケジュール調整が難しくなり、業務が逼迫する要因になります。
こうした状況に対応するには、プロジェクト開始時点で余裕をもったスケジュールを立てることが重要です。リスクを見込んだ作業計画やバッファの設定によって、想定外のトラブルにも柔軟に対応できる体制を整えられます。また、無理な納期に対しては、状況を説明したうえで上司や顧客に交渉することも大切です。
突然の仕様変更に焦りや負担を感じやすい
開発の途中で顧客の要望が変わり、仕様変更が発生するケースは決して少なくありません。
組み込みシステムの場合、ソフトウェアだけでなくハードウェア設計にも影響を及ぼすため、変更内容によっては開発のやり直しを余儀なくされることもあります。これにより作業負担が一気に増すほかスケジュールにも大きく影響が出て、強いストレスを感じやすくなります。
このような事態に備え、あらかじめ「仕様変更はあり得る」という前提でスケジュールを組んでおくと、柔軟な対応がしやすくなります。また、すべての要望をそのまま受け入れるのではなく、実現可能性や納期への影響を踏まえて、上司や顧客と相談しながら代替案を提示することも大切です。
人手不足の慢性化によって激務や長時間労働が起こりやすい
高度な知識とスキルが求められる組み込みエンジニアは、慢性的な人材不足の課題を抱えています。人手が足りない現場では、一人ひとりに課されるタスクが多くなりがちで、結果的に長時間労働が常態化することもあるでしょう。特に少人数体制の開発チームでは、休みづらい、業務を分担しにくいといった問題も生じやすくなります。
こうした場合には、業務の棚卸しを行い、現在の負担を見える化したうえで、上司に適切な人員配置や業務分担の見直しを相談することが有効です。それでも改善が見られない場合は、人的リソースが充実している企業や、無理のないチーム体制を整えている会社への転職を考えるのも1つの選択肢です。
責任が重くプレッシャーを感じやすい
組み込みエンジニアが開発するシステムは、製品の動作そのものに直結する重要なパートです。バグや誤動作があれば製品自体の信頼性に関わり、大きな損害や事故につながることもあります。こうした責任の重さから、「高い品質を保たなければならない」と大きなプレッシャーを感じてしまう人も少なからずいるでしょう。
プレッシャーは、仕事へのモチベーション低下や精神的負担を引き起こす大きな要因です。過度な責任感を抱え込まず、チームでの設計レビューやテスト体制を活用して、問題を早期に発見・共有できる環境を整えることが重要となります。また、品質を担保するためのルールやチェック体制を取り入れることで、精神的な負担も軽減されるでしょう。
リモートワーク可能な案件が比較的少ない
組み込みエンジニアの仕事では、開発対象となるハードウェアに直接触れたり、実機での動作検証を行う必要があることから、ソフトウェアエンジニアに比べてリモートワークの自由度は低い傾向があります。結果として、出社が前提の働き方になりやすく、育児や介護との両立を実現できる柔軟な勤務体系を望む人にとっては、不便に感じられることもあります。
ただし、すべての業務が現場作業というわけではありません。ドキュメント作成や一部の設計作業、コーディングなどはリモートで対応できるケースも多いです。そのため、業務を切り分けたうえでチームや上司にリモート化について相談することで、柔軟な働き方を実現できる可能性があります。
スキルと知識のアップデートが欠かせない
組み込み業界は技術革新のスピードが速く、新しい規格やツール、マイコン、通信プロトコルなどが次々に登場しています。特にIoT・AI関連の分野では、求められる知識の幅も年々広がっており、エンジニア自身も常にアップデートが求められます。スキルと知識のアップデートが常に欠かせないという状況に、焦りや負担を感じる人も少なくありません。
しかし、すべての分野を完璧に把握する必要はなく、自身の業務内容やキャリアビジョンに関連した分野から重点的に学ぶのが現実的です。定期的な勉強会やオンライン講座を活用し、自分にとって必要な知識を無理なく取り入れていくことが、成長につながります。
給与が仕事内容に見合わないケースもある
組み込みエンジニアは、ほかのエンジニア職よりもやや高い専門性を要求されるにもかかわらず、業界や企業によっては給与水準が比較的低めに設定されていることもあります。「努力や責任に対して報酬が見合っていない」と感じるとやりがいを見出しにくくなり、モチベーションの維持も困難となるでしょう。
給与が仕事内容に見合っていないと感じた場合は、まず自分の業務実績や成果を整理し、定期面談や評価のタイミングで上司に適正な報酬について相談することも1つの手段です。それでも改善が見られない場合は、「待遇面に納得できる職場へとステップアップするための転職活動」も選択肢に入れると良いでしょう。
組み込みエンジニアの魅力4選

組み込みエンジニアは専門性が高く責任も大きい分、「きつい」「大変」といった印象をもたれがちです。しかし、組み込みエンジニアだからこそ感じられる魅力や、長く働くうえでのメリットも多くあります。
最後に、組み込みエンジニアのやりがいや働く魅力について、詳しく紹介します。
ものづくりの楽しさややりがいを味わえる
組み込みエンジニアの最大の魅力が、「“自分の手でつくったものが実際に動く”という体験を味わえる点」です。
プログラムを通じて家電や自動車、医療機器などを動かす仕組みを構築するため、完成品が市場に出回ったときのやりがいや達成感はひとしおです。
また、設計・開発・検証という一連の流れに深く関わるため、ものづくりの全体像を肌で感じやすいことも大きな魅力と言えるでしょう。
一般的なエンジニア職に比べて年収が高い傾向にある
組み込みエンジニアは、ソフトウェアだけでなくハードウェアに関する知識や開発スキルも必要とされるため、その専門性の高さから年収も比較的高水準で推移しています。
企業によっては、経験やスキルに応じてプロジェクト手当や技術手当が支給されるケースもあり、年収アップが十分に見込めるポジションです。
特に開発経験が3年、5年と積み重なるほどに市場価値が上がり、より良い待遇を受けられる職場への転職も可能となるでしょう。
市場価値や将来性が高いため長く活躍できる
組み込み技術は、近年のIoTや自動運転、スマート家電などの普及によって今後ますます必要とされる分野です。実際に、あらゆる製品に組み込みシステムが内蔵されていく中で、組み込みエンジニアの需要は右肩上がりに伸びており、将来的にも安定した雇用が期待されています。
また、組み込み系の知識は一度身につけると他業界でも応用が利くため、時代の変化にも柔軟に対応できる点も大きな強みです。
キャリアパスが豊富に広がる
組み込みエンジニアは、ソフトとハードの両方に携わることで、非常に幅広いスキルを身につけることができます。
そのため、経験を積んだ先には多彩なキャリアの選択肢が広がっています。例えば、開発スキルをさらに高めて大手メーカーや上流工程のポジションに就く道もあれば、特定分野の専門性を活かして他のエンジニア職(機械系、電気系、制御系など)へジョブチェンジすることも可能です。
また、マネジメントやPM(プロジェクトマネージャー)として活躍する人も多く、組み込みエンジニアは個々の志向に合わせたキャリア設計がしやすい職種と言えます。
エンジニアについて詳しく知りたい方はこちらもご参考ください。
まとめ
組み込みエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアの両方に関わる高度な技術職であり、専門性や責任の重さから「きつい」「大変」と言われることもあります。
一方で、ものづくりのやりがいや市場価値・年収の高さ、キャリアパスの豊富さなど、組み込みエンジニアならではの魅力も多くあります。自分に合った働き方や職場を選ぶことで、より長く活躍できるでしょう。
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