ウイルテックの魅力
ウイルテックの魅力
2025.05.21

会社が選択制確定拠出年金制度(企業型DC)を始めたらどうするべき?

企業型DC

選択制確定拠出年金(企業型DC)は、多くの企業が導入を進める年金制度の一つです。今回は、今までこの制度に馴染みがなかった方に向けて、活用の魅力や選択のポイント、そしてiDeCo(個人型確定拠出年金)との違いについて解説します。

選択制確定拠出年金(企業型DC)とは?

企業型DC

選択制確定拠出年金(企業型DC)は、老後の生活に必要な資金作りの支援を目的とした制度で、最近多くの企業で導入が進んでいます。
現在受け取っている給与の一部を、手数料の自己負担なく非課税で運用するか、もしくは従来通り給与として受け取るかを従業員が決定できる、個人のライフプランや価値観によって選択可能な年金制度です。

一部では、賞与や退職金原資も対象とされ、掛金として拠出するかしないか選択することができる企業も存在します。

確定拠出年金制度(企業型DC)の基本的な仕組み

例えば、給与が30万円の場合、そのうち2万円を選択制確定拠出年金(企業型DC)の掛金とすると、残りの28万円が給与として支払われます。社会保険料は給与額をもとに決定されるため、連動して社会保険料が下がります。

そして掛金として毎月拠出される2万円は運用されていき、原則60歳以降に受け取りが可能です。受け取りの際に、退職所得控除や公的年金等控除が適用されるため、節税効果が期待できます。
 

選択制確定拠出年金(企業型DC)のメリットとデメリット

メリットデメリット

選択制確定拠出年金(企業型DC)は節税になるということが大きなメリットとして言われていますが、それ以外のメリットやデメリットについても詳しく見ていきましょう。

選択制確定拠出年金(企業型DC)のメリット

まずは老後資金作りができるという点が一つ目のメリットです。将来受け取れる年金がどうなるか分からない、70歳80歳になっても働かないといけないと言われている昨今、老後のためのお金の準備はとても重要です。

選択制確定拠出年金(企業型DC)であれば、単純に貯金するのとは異なり、運用によって60歳以降の受け取り時にお金が増えている可能性があります。そして、非課税運用や受け取り時の税控除などで支払う税金が少なくなり、毎月の社会保険料も下がるので、トータルで見ると自分のお金を多く残すことが出来ます。

また、選択制確定拠出年金(企業型DC)と同様60歳以降に受け取れる年金制度のiDeCo(個人型確定拠出年金)というものがありますが、こちらは自己管理が必要で毎月手数料が発生します。選択制確定拠出年金(企業型DC)は個人の手数料負担はありません。

選択制確定拠出年金(企業型DC)のデメリット

選択制確定拠出年金(企業型DC)は、拠出金額の変更はできますが、60歳まで途中で解約することは出来ません。拠出金を途中で引き出せないので、手元資金に余裕がない場合や、結婚・出産、子どもの教育資金、住宅購入など大きな出費が発生する可能性がある方にはあまり向いていません。

また、途中で転職した場合にはiDeCo(個人型確定拠出年金)に移管する手続きが必要となります。そして月々の社会保険料が下がる一方、将来的な老齢厚生年金が減額されてしまう恐れ、給与の金額を元に支給額が決定される傷病手当金や産育休手当が少なくなってしまうというのも人によっては気になる点です。

運用で利益が出ればクリアになる面もありますが、運用成績によっては損をするリスクもないとは言い切れませんので、こういったデメリットがいくつかあるということも理解しておくのが大切です。

選択制確定拠出年金(企業型DC)3つの選択肢

お金について考える男女

選択制確定拠出年金(企業型DC)には3つの選択肢があります。①拠出金の上限である5万5000円丸ごと掛金とする方法、②1000円~5万5000円までの範囲内で拠出、残りは給与で受け取る方法、③掛金拠出せず全額給与で受け取る方法とあります。

資産運用初心者でも安心の運用方法は?

全額掛金とした場合、運用益のリターンが大きくなることが期待できますので、生活に余裕がある方は全額拠出がおすすめです。5万5000円は厳しいという方は、1000円から5万5000円の範囲で設定でき、途中で金額変更も可能なのでご自身の負担にならない範囲でスタートしてみましょう。

近い将来、まとまったお金が必要な計画のある方は、選択制確定拠出年金(企業型DC)で掛金拠出するかどうかは慎重に判断したほうがいいかもしれません。

勤務先で選択制確定拠出年金(企業型DC)が導入されたら?

勤務先で選択制確定拠出年金(企業型DC)が導入されたら、ご自身の生活や今後の人生設計を踏まえてどのように活用するか選択していきましょう。拠出金を会社が負担してくれるのか、従来の給与の一部を掛金として扱う制度なのかは企業ごとにまちまちです。制度の開始がアナウンスされたら、資料や担当者の説明を理解して対応しましょう。

導入企業で働くメリットとは?

選択制確定拠出年金制度(企業型DC)を利用できる企業は限られていますが、福利厚生の一環としてさまざまな企業で導入され始めています。退職金制度の代わりに、選択制確定拠出年金制度(企業型DC)をスタートする会社も多く、従業員の将来にまで目を向けている会社なのかなど、その企業の従業員への向き合い方も見えてきます。

就職や転職を考えている方にとって、今後会社選びの一つのポイントになりそうです。

歩む人生によって損得は変わる

老後の人生とお金

選択制確定拠出年金制度(企業型DC)の魅力は、ライフプランに合わせた柔軟な資産形成ができることです。選択肢が用意されていることで、それぞれの生き方に合わせて活用方法を選ぶことが出来ます。

今後も独身を貫きたい方、子どもは考えていない方、既にお子さんが独り立ちしている方々には、突発的な出費が発生する可能性も低く、老後に備え、選択制確定拠出年金制度(企業型DC)を活用することはとてもおすすめです。

逆に、結婚や出産、住宅の購入や子どもの教育など、大きなお金がかかるライフイベントが控えている方は、給与として受け取る方が柔軟に対応できるでしょう。
上記はあくまで一例なので、ご自身の懐事情と人生設計を踏まえ、将来少しでも得したと感じられるように選択できるといいですね。

まとめ

選択制確定拠出年金制度(企業型DC)を導入する企業は増えています。また、老後に向けた生活資金の準備は非常に重要な課題です。お金の問題は一生ついて回ります。じっくり考え納得のいく選択をしたいですね。

ウイルタスを運営する株式会社ウイルテックは、製造業を中心にモノづくり業界に特化した派遣サービスや請負サービスを展開中。
そんなウイルテックも、選択制確定拠出年金制度(企業型DC)を導入している企業のうち一社です。従業員ひとり一人が、10年20年、30年先の未来も安心して生活できるように、福利厚生の面からもサポートしていきます。

お仕事探しの際にはぜひウイルタスをクリックしてみてください。