転職 How to
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2025.03.04

アプリケーションエンジニアとは?仕事内容や未経験からの目指し方も

「アプリケーションエンジニアとは?仕事内容や未経験からの目指し方も」のイメージ画像‐のーとパソコンの前で作業着を着用したアプリケーションエンジニアの男性が右手人差し指を立ててこちらを見ている。

アプリケーションエンジニアは、人々の生活を支えるさまざまなアプリケーションの開発に携わる職業です。今回は、アプリケーションエンジニアの概要と具体的な仕事内容から、求められるスキル、年収相場、未経験からの目指し方まで徹底解説しています。

スマホアプリやWebサービス、業務システムなど、私たちの生活を支えるさまざまなアプリケーションの開発に関わるのが、アプリケーションエンジニアです。

近年のデジタル化やIT技術の進化に伴い、アプリケーションエンジニアの需要はますます高まっています。未経験からでも目指せる職種としても注目されており、新たなキャリアをスタートする人が増加中です。

当記事では、アプリケーションエンジニアの仕事内容や求められるスキル、将来性などを解説します。IT業界に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

アプリケーションエンジニアとは?

「アプリケーションエンジニアとは?」のイメージ画像‐ノートパソコンの前に座っている男女パソコンを抱えて立っている男性2名

アプリケーションエンジニアとは、アプリケーション開発に携わるエンジニアを指します。要件定義から設計・プログラミング・テスト・運用まで、開発全般に関与するのが特徴です。

スマートフォンアプリやWebアプリ、業務システムなど、扱うアプリの種類は幅広く、日常生活からビジネスシーンまであらゆる分野で重要な役割を担います。

アプリケーションエンジニアの需要はIT技術の進化とともに増加しており、企業のDX推進やIoT普及によってもその重要性が高まっています。

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違い

システムエンジニア(SE)は、システム全体の設計や要件定義を担当するエンジニアです。SEはクライアントの要望をもとに、システム全体の構成や設計を行い、プロジェクトの計画段階において中心的な役割を果たします。

一方、アプリケーションエンジニアは、SEが設計した仕様に基づいてアプリケーションの開発から運用までを担う役割です。このように、SEが上流工程を主に担当し、アプリケーションエンジニアが下流工程を含む幅広い範囲で活躍することで、互いに補完し合っています。

アプリケーションエンジニアが開発する主なアプリ3つ

アプリケーションエンジニアが開発するアプリは、大きく「Webアプリケーション」「業務系アプリケーション」「スマホ向けアプリケーション」の3つに分けられます。

開発分野によって求められるスキルや環境は異なりますが、いずれも多くの場面で利用される重要なアプリです。

ここからは、各アプリの概要とアプリケーションエンジニアの役割について紹介します。

Webアプリケーション

Webアプリケーションは、ブラウザ上で動作するアプリです。PCやスマホなど多様なデバイスで利用でき、個別にインストールする必要がありません。代表的なのが、Amazonや楽天市場などのECサイト、SNS、メールサービスなどです。

Webアプリの開発には、ユーザーインターフェースを設計するフロントエンドと、データベースやサーバーを管理するバックエンドがあり、両方のスキルが求められます。特にUI/UXの設計や高いパフォーマンスが重視されるアプリです。

業務系アプリケーション

業務系アプリケーションは、主に企業の業務効率化や生産性向上を目的として開発されるアプリです。たとえば、顧客管理システムや在庫管理システム、財務会計システムなど、特定の業務に特化する傾向にあります。

導入する企業ごとの要件に応じて設計するのが基本ですが、最近では、クラウドサービスとして複数企業に共通する機能を提供する形式も増えてきました。業務フローの理解やデータ管理の知識が必須で、長期的な運用を視野に入れた保守やサポートが求められるのが特徴です。

スマホ向けアプリケーション

スマホ向けアプリケーションは、スマートフォンやタブレットにインストールして利用するアプリです。SNS・ゲーム・決済アプリなど、ジャンルは無数にあり、主にApp StoreやGoogle Playを通じて提供されます。

スマホ特有のGPSやカメラ、通知機能などを活用し、デバイスの特性に合ったサービスを提供するのが特徴です。iOSとAndroidで開発環境が異なるため、それぞれに応じた開発知識が求められます。スマホの普及により、今後も需要が増加すると考えられています。

アプリケーションエンジニアの具体的な仕事内容

「アプリケーションエンジニアの具体的な仕事内容」のイメージ画像‐ノートパソコンの前に座る女性とその前に立って女性に話かけている男性

アプリケーションエンジニアの仕事内容は、開発の上流から下流まで多岐にわたります。要件定義や設計から始まり、プログラミングに動作テスト、運用・保守まで、一連の工程に携わるのが特徴です。

システムの要件定義・設計

要件定義は、開発するアプリケーションの目的や機能を明確にする工程です。クライアントが解決したい課題や必要な機能を整理し、技術的な仕様に落とし込みます。

クライアントの要望を正確に反映する必要があるため、エンジニアにはヒアリング力が必要です。その後、アプリの目標や利用するユーザー層に応じて、どのような機能を優先するかを適切に判断します。

設計では、要件定義をもとに、アプリの全体構成や画面遷移の方法、データベースの構造などを決定し、設計書を作成します。ここで正確に設計できるか否かが、その後の開発工程を左右します。

コーディング・プログラミング

コーディング・プログラミングは、設計書に基づいて、実際にアプリが正しく稼働するようプログラムを記述する工程です。使用するプログラミング言語やフレームワークは、開発するアプリの種類や目的によって異なります。

たとえば、Webアプリ開発ではJavaScriptやPython、スマホアプリ開発ではSwiftやKotlinを用いるのが一般的です。開発するアプリの規模によっては、複数のエンジニアで作業を分担する場合もあります。

システムの動作テスト・レビュー

開発したアプリが、設計どおりに動作するかを確認する工程です。テストでは、想定した入力に対して正しく出力されるか、エラーが発生しないかなどを重点的にチェックします。大量のアクセスや処理に耐えられるかどうか、負荷テストを行い検証する場合もあります。

プログラムの動作に加え、ユーザビリティの観点からも評価し、使いやすいアプリに仕上げるための修正や改善を行わなければなりません。テスト・レビュー工程を怠ると後に不具合が発生するリスクが高まるため、慎重に実施する必要があります。

システムの運用・保守

アプリケーションのリリース後も、継続的な運用・保守が必要です。ユーザーが快適に利用できるよう、障害対応や定期的なメンテナンスを実施しなければなりません。不具合が発生した場合は、迅速なトラブルシューティングが求められます。

また、セキュリティ面の強化や、ユーザーからのフィードバックをもとに機能追加・改善も行います。特にクラウドサービスを利用するアプリでは、外部攻撃に備えた監視体制の整備が必須です。アプリケーションエンジニアは、こうした運用フェーズでも安定したサービス提供に貢献します。

アプリケーションエンジニアに求められるスキル

「アプリケーションエンジニアに求められるスキル」のイメージ画像‐右手にえんぴつ、左手に砂時計を持ってSKILLのイメージイラストを描いている男性

アプリケーションエンジニアは、技術的なスキルに加え、プロジェクトの円滑な進行を支えるための幅広い知識や能力が求められる職種です。

以下では、代表的な3つのスキルについて説明します。

プログラミング言語を扱うスキル

プログラミング言語は、アプリケーションエンジニアにとって必須の基礎スキルです。開発するアプリの種類に応じて使用する言語が異なります。

【主に使用される言語】

WebアプリフロントエンドHTML・CSS・JavaScript など
バックエンドJava・C・Ruby・PHP・Python など
業務系アプリJava・C・C#
スマホ向けアプリAndroidJava・Kotlin
iOSSwift

また、効率的な開発を支援するフレームワークやライブラリを理解して活用するスキルも必要です。複数の言語を組み合わせて開発を行うケースも多く、柔軟に対応できる能力が求められます。まずは基本的な言語から始め、徐々に新しい言語を身につけるとよいでしょう。

システム開発に関する知識

アプリケーション開発では、プログラムを組むだけではなく、システム全体の仕組みを理解することも重要です。データベースの構造やネットワーク通信、サーバー管理などのインフラに関するスキルが求められます。特にデータを扱うアプリであれば、MySQLを使ったデータベース操作の知識も必要です。

さらに、プロジェクトが進行する中で、新しい技術や手法が求められるシーンも少なくありません。こうした変化に適応し、継続的に学び続ける姿勢が重要です。新しい技術を積極的に取り入れ続ければ、開発効率や品質の向上が期待できます。

コミュニケーション能力

アプリケーションエンジニアは、クライアントやチームメンバーとの連携が欠かせません。要件定義の段階では、クライアントからのヒアリングを通じて正確な情報を引き出し、具体的な仕様に落とし込む必要があります。開発中も、デザイナーやプロジェクトマネージャーと協力して課題を解決するため、円滑なやり取りが重要です。

また、進捗や問題点を分かりやすく伝えるスキルも必要です。論理的思考や資料作成能力があると、関係者間での意思疎通もスムーズにこなせるでしょう。難しい要望への柔軟な対応力や、他者の意見を受け入れながらチームワークを発揮する姿勢も求められます。

アプリケーションエンジニアの年収相場

「アプリケーションエンジニアの年収相場」のイメージ画像‐部屋の床に豚の貯金箱があり、開いた窓からは¥マークが見えるイラスト

アプリケーションエンジニアの年収は、約400万円~600万円が一般的な相場です。ただし、企業の規模や取り扱うアプリの種類、エンジニア本人の技術力によっても、給与の水準は大きく変わります。

特に難易度の高い技術を扱えるアプリケーションエンジニアであれば、平均以上の収入が期待できるでしょう。たとえば、スマホアプリや機械学習関連の分野では高額な年収となることが多く、フリーランスとして月100万円以上を得るケースも珍しくありません。

アプリケーションエンジニアの将来性は?

アプリケーションエンジニアの将来性は非常に明るいと言えます。IT技術の進化とデジタル化が進む中、さまざまな業界でアプリ開発の需要が高まっているためです。

スマートフォンの普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、企業は効率的な業務運営や顧客サービスの充実を目的にアプリケーション導入を加速させています。

また、経済産業省の調査では日本のIT人材不足が年々深刻化しており、2030年には約40万~80万人規模での不足が懸念されています。

(出典:経済産業省「参考資料 (IT人材育成の状況等について)」/https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s03_00.pdf

このような状況から、十分なスキルを持つアプリケーションエンジニアは引く手あまたの状態が続くでしょう。

ただし、将来性があるとはいえ、IT業界の変化に柔軟に対応し、最新の技術や知識を継続的に学ぶ姿勢は欠かせません。さまざまなアプリ開発に対応するためにスキルアップを怠らず、実力を備えたエンジニアとなれば、より高い評価と報酬が期待できるでしょう。

未経験からアプリケーションエンジニアを目指す方法

「未経験からアプリケーションエンジニアを目指す方法」のイメージ画像‐机の上にノートパソコン、スマホ、メガネ、ノート、クリップ、キーボード、コーヒーが入った白いコーヒーカップが乱雑に置いてある。

未経験からでも、アプリケーションエンジニアになることは可能です。

近年では、IT人材不足の影響で未経験者を積極採用する企業が増えています。アプリケーション開発に関する基本的なスキルを身につければ、キャリアのスタートは難しくありません。

未経験からアプリケーションエンジニアを目指す主な方法として考えられるのは、以下の2ルートです。

(1)スクールで必要スキルを身につけてから転職する
スクールでは、プログラミング言語の基礎からアプリ開発まで体系的に学べるため、効率的にスキルを習得できます。就職を支援するスクールも多く、転職活動のサポートを受けながら進められる点が魅力です。
また、面接時には自分の制作物をスキルの証明として提示できるのもメリットです。プログラミングの基本をゼロからしっかり学びたい方や、開発の実践経験を積んでから転職したい方に向いています。
(2)未経験者向けの研修制度が整った企業へ転職する
入社後に、アプリケーション開発のスキルを身につけられる企業も少なくありません。数か月程度の研修を受けて基礎スキルを身につけた後、実際のプロジェクトに参加して成長できます。
 
ただし、研修がある場合でも事前にプログラミングの基礎を学んでおくと、スムーズに研修内容を理解できるでしょう。この方法は、働きながら実務経験を積みたい方におすすめです。

アプリケーションエンジニアにおすすめの資格

アプリケーションエンジニアに必須の資格はありませんが、資格を取得しておくことで転職活動が有利になるほか、自身のスキルを高めることにもつながります。

特におすすめの資格は、以下の3つです。

(1)ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITの基礎知識を幅広く学べる国家資格です。IT技術だけでなく、経営戦略や法務、マーケティングなど、ビジネス全般に関する知識も網羅しているため、初心者に最適です。

(出典:独立行政法人 情報処理推進機構「ITパスポート試験」/https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

(2)基本情報技術者試験
ITエンジニアのエントリーレベルの国家資格で、プログラミングやアルゴリズム、データベースの知識などが問われます。システム開発における基本的なスキルを証明できるため、転職を目指す場合には特に取得しておきたい資格です。

(出典:独立行政法人 情報処理推進機構「基本情報技術者試験」/https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

(3)応用情報技術者試験
基本情報技術者試験の上位資格で、IT技術に加えてプロジェクト管理やシステム戦略など、より高度な知識が求められます。独力でシステムの企画・設計・運用ができる人材であることを証明できるため、上流工程へのステップアップを目指すエンジニアにおすすめです。

(出典:独立行政法人 情報処理推進機構「応用情報技術者試験」/https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html

初心者が資格取得を目指す際は、ITパスポートから順にステップアップする形で挑戦するのもおすすめです。資格取得を通じて得た知識は実務で即戦力として生かせるため、キャリア形成の土台となるでしょう。

まとめ

アプリケーションエンジニアは、アプリの設計から開発、保守までを担い、業務効率化やユーザー体験の向上に貢献する重要な職種です。未経験からでも目指せるキャリアであり、プログラミングスキルやIT知識を磨けば高収入が狙える、将来性も高い職種です。

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